NISAを活用して資産運用を行うと、保有資産が一定額を超えたあたりから「増え方の性質が変わる」ことがよくあります。これは、複利効果が大きく働きはじめるためです。
本記事では、金融資産が500万円 → 1000万円 → 1800万円 → 3000万円と増えた時に、どのように資産の増加ペースが変わるのかを、AFP視点でわかりやすく解説します。
📌 前提条件(シンプルな想定)
- 運用利回り:年4%(世界株インデックス程度)
- NISAの非課税枠で運用
- 追加投資なし(増加の違いがわかりやすいため)
※実際の利回りは変動しますが、複利の傾向を見るには十分です。
💹 資産額ごとの「年間増加額」の違い
| 元本 | 想定利回り4% | 年間の増加額 |
|---|---|---|
| 500万円 | 4% | +20万円 |
| 1000万円 | 4% | +40万円 |
| 1800万円 | 4% | +72万円 |
| 3000万円 | 4% | +120万円 |
資産が増えるほど、増える額も加速度的に大きくなることがわかります。
📈 複利の「加速ゾーン」は1000〜1800万円あたりから
500万円台までは、年間20万円前後の増加で、運用の手応えが見えづらい時期です。
しかし、1000万円を超えてくると増加額が一気に大きくなり、資産運用の効率が変わります。
- 500万円 → 1000万円:増加額が20万 → 40万へ(体感が出る)
- 1000万円 → 1800万円:40万 → 72万へ(複利の手応えが強い)
- 1800万円 → 3000万円:72万 → 120万へ(資産が働き始める)
3000万円になると、年120万円、つまり1ヶ月あたり約10万円を資産が生み出してくれるイメージになります。
🧮 20年後の資産額シミュレーション(追加投資なし)
| 初期資産 | 20年後(利回り4%) |
|---|---|
| 500万円 | 1,095万円(約+595万円) |
| 1000万円 | 2,190万円(約+1,190万円) |
| 1800万円 | 3,942万円(約+2,142万円) |
| 3000万円 | 6,570万円(約+3,570万円) |
同じ利回りでも「元の資産額」によって増え方がまったく違うことが明確です。
🧭 AFP視点|資産額ごとの戦略の違い
| 資産額 | 戦略 | ポイント |
|---|---|---|
| 500万円 | 積立継続+リスクを取りすぎない | 追加投資が効果的 |
| 1000万円 | 長期で世界株中心 | 複利の伸びが出てくる時期 |
| 1800万円 | リスク調整&リバランス | 大きな下落を避ける管理も重要 |
| 3000万円 | 守り:攻め=6:4バランスへ | 生活費を賄える「資産収入」が現実的に |
🏁 結論:NISAは「資産が増えるほど強くなる」仕組み
NISAは非課税で運用できるため、資産が1000万、1800万、3000万と増えるほど、複利のパワーがダイレクトに効くのが最大の強みです。
資産額が増えると、お金が自分の代わりに働いてくれる。
これが「資産運用が加速する」本質です。
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