こんにちは。監督です。
FP2級の知識をベースに金融リテラシーの向上に貢献していきます。毎日朝7時に更新しています。
今日のニュースで日本の自動車メーカーがノキアなどの通信会社から委託を受けた企業から通信契約を結んだとありました。
このニュースで感じたことは、世界は変わっているということです。日本も世界の自動車メーカーも通信関係の契約は部品メーカーと契約することが常識だったが、今回は多くの通信の特許を肩代わりで交渉する会社との契約となります。2G〜4Gの通信帯で契約していますが世界の自動車メーカーは5Gまで範囲が広がっています。ここで、日本の自動車メーカーは出遅れることになります。
今、自動車メーカーを取り巻いている環境は変わっています。EUを中心としたEVへのシフト。使っている製品のエネルギーが再生可能かどうかで販売ができるか決まっていきます。そして、従来の自動車メーカー以外の参入。CASEへのシフトのより多くの企業が参入しています。その代表的な企業がアメリカのアップルです。
日本の自動車メーカーはトヨタ自動車を代表として、日本経済の屋台骨です。多くの関連企業が自動車メーカーと取引しています。逆に自動車メーカーの力は圧倒的であるということです。特にトヨタのカンバン方式は一時は多くの企業が採用していましたが、最近では疑問符がつく事例が出てきます。
①自動車本体価格の上昇
②年2回の部品価格の見直し(下げ交渉)
③販売体制(全てのディーラーで全車種の販売)
④過去最高の利益
⑤円安による利益の向上
などあります。これらは、それぞれが関係しています。特に④については2兆円以上の利益を上げているが、下請けなどに還元をしていない点です。コロナ禍や半導体不足で販売台数の減少で多くの取引企業は経営的に大変でした。その手助けをすると思えば、値下げの交渉をする記事を読んだときはおかしいとしか思えません。そして、輸出した自動車は消費税が還付されます。これもトヨタ自動車以外のメーカーも恩恵を受けています。
世界はEVへシフトし多くの情報が車とつながることで多くのビジネスチャンスが生まれています。そのことによって、既存の自動車メーカーの優位性が低下していきます。その中でこのニュースです。
消費者はこれから今まで以上に多くの選択肢ができます。既存のメーカー以外の自動車を購入する事ができます。テスラを代表として多くのメーカーが日本に参入していきます。その多くがEVです。これからも多くのメーカーが日本に参入していきます。その時に日本のメーカーはどうするのでしょうか。
もしかすると、今のメーカーの数を維持することが困難になる可能性もあります。ですから、一部のメーカーは差別化を図っています。それは、ブランドイメージの確立とユーザーの囲い込みです。固定化されたユーザーを長くユーザーになってもらうことでメーカーは生き残りができます。全てのユーザーが対象では、小さいメーカーは生き残りができません。トヨタは多くのユーザーの希望を叶えるために多くをラインナップしています。SUVだけで10車種以上あります。将来的にこの中から残る車種は2〜3車種ぐらいでしょう。高級車はレクサスに任せて、差別化を図るようになります。
数年前はトヨタも危機感を前面に出していました。3年前後の間に雰囲気が変わったように思います。そして今回のニュースで多くのメーカーは方針を変えるようになると思います。他のニュースでも日本製鉄が製品の契約を変えていくと出ていました。これも今までの商慣習を変わっていきます。
このように、世界の企業も日本の企業も変化していくようになっています。今までのようなパワーバランスではないということです。それは、サラリーマンも同じだと思います。少しでも金融のこと、世の中の出来事など多くのことに興味を持てば進む方向は見えていきます。
それでは、また明日。
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