9割の人が知らない年金の本当の問題

woman falling in line holding each other お金の部屋
Photo by mentatdgt on Pexels.com

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有していますので、お金の相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

年金が破綻するはウソ

多くの国民は国民年金が破綻すると思っています。その理由は、少子高齢化で年金を払う人が減るからです。このを本気で信じている人は年金制度を理解しています。いまの年金制度は現役世代が年金世代に仕送りをするシステムになっているからです。その反面、自分が払った年金が返ってこないと思っています。実は、いまの年金制度なら約10年年金を受給されると払った年金は支給されるようになります。そして、将来の備えでGPIFで年金の資産運用をしています。順調に資産は増えています。本当に破綻をすることがあれば、GPIFから年金が払われます。

2000万円よりも大事な問題

老後2000万円問題よりも深刻な問題があります。それは、生活費の見直しです。50代になると子育てが一段落して、夫婦の生活が中心となります。人によっては社内で需要なポジションを任され収入も上がっていきます。1000万円以上の年収の人もいるでしょう。日頃の生活費を考えないで消費をしている人は多く存在します。仮に1000万円なら賞与が350万円なら月給分が750万円です。月に54万円ほどになります。手取りで40万円前後になります。老後になると夫婦2人で20万円前後になります。その差が20万円です。実はここにもう一つの問題があります。それは夫婦の年齢です。旦那さんが60歳になる時に奥さんが55歳なら5歳の差があります。これは年金が受給される年になる時に奥さんは60歳です。旦那さんが年金を受給される時は15万円ほどになります。

何が起きているか

2000万円問題で貯金を2000万円作っても足りるかどうかは分かりません。先ほどの例で15万円の年金で40万円の生活をしていれば月に25万円足りなくなります。そうなると年間で300万円消費します。2000万円は6年後にはほとんど無くなります。奥さんが年金を受給されるまでの5年間に1500万円を使います。貯金は500万円になります。

対策は

①支出を変えていく準備が必要になります。②収入の柱を増やしていく。この2つが重要になります。

①支出を変えるには

自分の今の支出をチェックします。最初にする事は固定費の見直しです。通信量、保険は必須です。賃貸なら住宅費、光熱費も見直しが出来ます。車のローンも出来ます。何もしないで30年以上過ごしていれば5万円前後は削減出来ます。

②老後に入ってくる収入の柱を作ります。

その一つはNISA口座で投資信託で資産形成をします。15年から20年あればある程度の資産が出来ます。仮に月に5万円で期待リターンが5%で20年間投資をすると2029万円になります。元本は1200万円です。この方法で資産形成をしていくと仮に4%で取り崩していくと年間80万円配当が得られます。月に66,000円になります。2000万円を一括で投資するよりもリスクが低くなります。複利の力が働くので2000万円が目減りする確率はほとんどありません。

根本的な対策

50代に自分が受給できる年金を確認します。マイナポータブルから確認出来ます。奥さんが専業主婦なら国民年金だけなので年金額は通常65000円になります。年金にも税金がかかるので実際はもっと低くなります。年金額が確認できれば、次は生活費がいくらぐらいになるか確認します。いまの生活費が仮に35万円ならその内訳を確認します。仕事で使っているものや生活費、光熱費など。住宅ローンがいつまでかかるか。70歳以上まで払うならどこかで見直しが必要になります。個人の判断ですが、退職金で住宅ローンを払えば年金が受給される年齢までは働くことを勧めます。その時の生活費が年金受給額と同じになる様に調整します。仮に月に20万円で生活できるなら余った分は資産形成と貯金にします。賞与も同じです。5年間で最大限お金を貯めていきます。65歳になったら働き方は自分で決めましょう。趣味があれば時間が作れる職業に変えることも必要です。個人事業主で生活費を稼ぐことも方法の一つです。

もし、住宅ローンが残るなら

売却や借り換え(リバースモーゲージなど)を検討する。立地が良ければ賃貸も可能です。住宅ローンを家賃収入で入るなら返す必要が無くなります。ローンを他人が払ってくれるので、自分の負担は無くなります。もしくは、自宅で仕事をするなら法人に払ってもらいます。法人をうまく使うとローンの負担が減っていきます。ただし、その法人に十分な売上が必要になります。

60歳以降もサラリーマンでは選択肢が減っていく

サラリーマンの最大の特徴はリスクが少ないことではなく、安定です。この安定を得るためにリスクを取らない生き方をしています。ですが、実はサラリーマンの最大のリスクはサラリーマンであることです。他の生き方が出来ない事です。そして、収入はその会社に握られています。会社の体制が変われば収入が変わる事もあります。それがサラリーマンです。

最後に年金の本当の問題

年金の問題は自分生活費と年金額のミスマッチ。現役時代と年金の生活費の違い。収入の柱が年金しかない。これらの問題は事前に準備をしていく事で回避できます。その方法はすでにお伝えしています。自分の事なので確認をして不安のない年金生活を迎えましょう。

今日の本です。『知らないと損する 年金の真実(2022年「新年金制度」対応)』(大江英樹著)です。年金制度の仕組みや知識など読んで得する本です。

それでは、また明日。

コメント

タイトルとURLをコピーしました