通貨の仕組み(その1)

お金の部屋

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日本は円

日頃使っている通貨(お金)はどのように出来たのでしょうか。その歴史を考えてみます。通貨(お金)がない時代は物々交換です。例えばお塩1キロとお米1俵を交換するようなことです。ここで大事なことは重さなどの単位です。昔はそのような単位もなかったと思います。それぞれが納得する形で交換をしていました。今も同じようなことが起きます。家庭菜園で出来た野菜をお隣さんに持っていくとその日のおかずが鍋いっぱいになって戻ってきます。これも物々交換です。この物々交換の間にあるものが通貨(お金)になります。

遮断された世界は独自に発展する

日本と大陸では少し事情が違います。日本は島国なので歩いていけるところは島の中だけです。海から渡ってこないと外国の人は来れません。大陸は違います。特にユーラシア大陸とアフリカ大陸は繋がっているので歩いて来れます。次第に歩きから馬や牛、山羊やラクダなどの動物に乗って移動します。このことによって大陸の人たちの世界は広がっていきます。日本は西から東のルートと北から南のルートから人がは入ってきました。特に朝鮮半島と九州は非常に近いです。基本的に日本は世界とのいろんな意味の交流が少ない国家です。

日本最古の通貨は

富本銭と無文銀銭

日本銀行のホームページを閲覧すると日本の国家としての通貨は富本銭『ふほんせん』です。富本銭は、銅とアンチモンの合金で、外形が丸く中央に四角い穴があいた円形方孔銭ほうこうせんでした。和同開珎よりも古い通貨が流通していました。

ここでの通貨の概念は中国に習っています。国が定めた場所で決められた容量の通貨を製造し流通させることで通貨の価値を出そうとしています。それまでは似たような通貨や独自の通貨が存在していたと考えられます。日本銀行のホームページにはこのように出ています。“その一つが文字や文様がない「無文銀銭むもんぎんせん」があったことも知られています。「無文銀銭」は、銀片を貼って重さが約10gに整えられており、銀の地金価値で使われていたものではないかと考えられています。“

ここで共通しているのは何かの金属をベースにして通貨の価値を決めていたことです。多くは銀や銅であったと考えられます。最初は物々交換だったものが別の金属や木片などで交換をして別のものと交換をしていく今の経済の原点が出来ていました。国家ができる前ならその価値は当人同士で決めていたと思います。行動範囲が広い人は地域によって価値が違うことに気がついたと思います。そのことによって争いがあってもおかしくないです。その物の本当の価値がわかれば請求するようになります。小さなコミュニティーがだんだん大きくなって国家の基本になっていきます。国家が出来た時に先ほどの『富本銭』のような貨幣が出来ていきます。

国家が社会を支配をするために国家公認の通貨が必要になります。通貨の価値を担保するために金や銀などの金属の量を決めて通貨の価値を決めていきます。日本では明治時代になるまで通貨がお金として流通します。

3貨制度

江戸時代になると通貨制度は金、銀、銅の三貨制度です。金は小判、大判などで銀は重量で取引されます。銅は銅銭で10文銭などが当たります。地域や品物によって払う通貨が変わるため両替商が両替をします。江戸の庶民は小判を見ることがないほど価値が高いと言われています。時代によって小判の価値は変わっていきます。お米でベースに考えるとこのようになります。

18世紀の米価=6万円として、大工の賃金が35万円、江戸時代の初期で約10万円、中期で4〜6万円、後期で4000円〜1万円となります。理由は財政が逼迫したために小判の中の金の含有量が減っていきます。そのため、小判の価値が下がっていきます。もう一つは海外との関係です。日本は世界有数の金と銀の産出国です。

戦国時代により金と銀の産出量

文化庁の佐渡銀山の資料によりますと17世紀の世界の金産出量の2割が日本で算出されその半分が佐渡で掘られています。ですが、18世紀になると日本の金の算出量は減っていきます。銀は15世紀頃から産出されています。最盛期の17世紀は世界の3分の1から4分の1を占めていたと言われています。金も銀も17世紀に産出量は最盛期を迎えます。理由の一つは戦国時代にあります。日本は鉄砲の流通によって海外から多くの軍事用品が輸入されています。所謂『南蛮貿易』です。その通貨としての役割を果たしていたものが『銀』となっていました。江戸時代になると『鎖国政策』によって外国との貿易は激減します。

戦国時代は世界経済を及ぼす日本産の銀

安土桃屋時代から江戸時代になるまでの戦国時代は日本に多くの武器や文化などが輸入されていた時代です。周辺国以外にもスペインやポルトガルなどの国も日本に多くのものを輸出しています。その代わりに銀が多く輸出されています。当時の日本では銀の価値が高くなかったため多くの日本産の銀河輸出されています。このことにより世界経済は一時期日本の銀を中心に世界経済が動きます。日本は銀の価値を当時は知らなかったため安く輸出していたと考えられます。

まとめ

今日はここまでです。幕末から現代については次回お届けします。今回のことで通貨の歴史や意味合いは理解できると思いますがビジネスとして大事なことがあります。それは『情報』です。現代社会では情報は溢れていますが、実はどのように情報を得ていくかは、行動力です。その地域に入って現地を確認する。その場所の生の情報を得ることで大きくのビジネスチャンスはあります。同じことがネットの中にも多く存在します。今は、ITによって多くの情報を分析していくことが主流になっています。分析によって多くの企業が参考にしています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。内容が参考になりましたらご家族やご友人に紹介お願い致します。宜しくお願いいたします。それでは、また明日。

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