人生100年時代、自分のケースで考える老後マネープラン|AFP視点
老後資金について調べると、「〇〇万円必要」「この方法が正解」といった情報を多く目にします。しかしAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)の立場からは、老後の資金計画に万人共通の正解は存在しないと断言できます。
なぜなら、老後の生活は住まい・健康・家族構成・働き方・価値観によって大きく異なるからです。人生100年時代だからこそ、「平均」ではなく自分のケースで考えることが重要になります。
1. 老後資金は「金額」より「設計」が重要
老後の不安は、「いくら必要か分からない」ことから生まれます。しかし本当に大切なのは、
- どんな生活をしたいのか
- いつまで働くつもりか
- どこに住み続けたいのか
といった生活の設計です。必要な金額は、その結果として決まります。
2. 持ち家がある場合の老後資金の考え方
● メリット
- 家賃がかからない
- 住居の安定性が高い
- 老後の固定費を抑えやすい
● 注意点
- 固定資産税・修繕費が続く
- バリアフリー化の費用
- 売却・住み替えが簡単ではない
AFP視点では、持ち家がある場合でも「住み続けられるか」「老後に合った広さか」を必ず確認します。
3. 賃貸の場合の老後資金の考え方
● メリット
- 住み替えが柔軟
- 修繕費の負担が少ない
- ライフスタイルに合わせやすい
● 注意点
- 家賃が一生続く
- 高齢になると借りにくい場合がある
- 家賃上昇リスク
賃貸の場合は、家賃を含めた老後の固定費を早めに把握し、資産計画に組み込むことが不可欠です。
4. 健康状態が老後資金に与える影響
老後資金計画で見落とされがちなのが健康です。
● 健康な場合
- 長く働ける可能性がある
- 医療費が比較的少ない
- 生活の自由度が高い
● 持病がある場合
- 医療費・通院費がかかる
- 働き方に制限が出る
- 介護を早く考える必要がある
持病がある方ほど、余裕を持った資金計画と、住まい・働き方の見直しが重要になります。
5. 人生100年時代の「働く」という選択
人生が長くなった今、「何歳で完全リタイアするか」は人それぞれです。
- 60歳で引退
- 65歳までフルタイム
- 70歳まで軽く働く
AFPとしては、少しでも収入が続く期間を持つことが、老後資金の安心につながると考えます。
月3〜5万円の収入があるだけで、資産の取り崩しスピードは大きく変わります。
6. 老後資金計画は「比較」ではなく「納得感」
老後資金の話は、つい他人と比較してしまいがちです。
しかし、
- お金をたくさん使いたい人
- 質素でも満足できる人
- 働き続けたい人
価値観は人それぞれです。大切なのは、自分が納得できる生活を送れるかどうかです。
7. AFPがすすめる「自分の老後資金計画」を作る手順
- 老後にやりたいことを書き出す
- 住まい(持ち家・賃貸)を整理する
- 健康状態と医療費を想定する
- 年金の見込額を確認する
- 不足分を資産・収入・支出で補う
この順番で考えることで、「自分に合った老後像」が見えてきます。
まとめ:老後の資金計画は「自分の人生」を映す鏡
老後の資金計画は、単なるお金の話ではありません。
- どこで暮らすか
- 誰と過ごすか
- どんな毎日を送りたいか
これらすべてが反映されます。
正解はありません。 あるのは「自分に合った答え」だけです。
人生100年時代だからこそ、今の自分、これからの自分に向き合いながら、無理のない老後資金計画を作っていきましょう。

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