給料が上がることの意味

お金の部屋

こんにちは。監督です。中高年向けに資産形成や老後の資金に関する情報を発信していきます。毎日朝7時に更新していきます。

多くのニュースで賃金が上がると話題になっています。多くの人が賃金が上がることは良いことです。この状況は高度成長と同じで、多くの人が賃金が上がり、総中流家庭になった時と同じです。その結果はよかったでしょうか。

全ての人が同じく収入が上がることは社会主義と同じです。日本は資本主義社会です。努力したものとそうでない物と差があって当たり前です。ですから、多くの人は自分の収入を上げるために努力をします。日本は30年近く給料が上がったことがなかったので良い事と思います。

問題は

先ほども指摘したように日本は資本主義社会です。だから、成果を出した人にはその報酬を受け取ることができる筈です。全ての人が同じように収入が上がるのは、問題があります。日本が何故、金融リテラシーが低い原因はバブル崩壊以前にあります。少し歴史を紐解きます。

家族4人で奥さんが専業主婦、子供が二人ご主人は終身雇用の会社に勤める姿を、見たことがあります。これは50〜60年代のアメリカの代表的な家族の姿です。日本はその姿を見ています。そして、日本はその姿を追いかけていました。日本は80年代まで高度成長期でした。何度も経済的な危機がありました。その危機を乗り越えてバブル崩壊までいきます。実は、日本はアメリカの姿を見て成長しました。そのアメリカは終身雇用もなくなり雇用は会社次第になっています。仕事の種類も大きく分けて3種類です。ギグワーカー、スペシャリスト、クリエーターです。ギグワーカー以外は、収入は高くなる可能性があります。日本はサラリーマンという職業があるように思いますが、海外ではそのような職業はありません。そして、日本はバブル崩壊する前は金融リテラシーがなくても老後の心配は要らないからです。今の年金制度が出来たのが60年です。そして、バブル崩壊前は金融機関の金利が高い為、銀行に預金していれば数年で預金金額が倍になります。そして、土地神話で土地が上がり続ける事でした。この二つによって多く国民は金融リテラシーがなくても資産は増えていきます。と言うか必要がなかったのです。今は資産が勝手に出来ることはありません。金融的な知識と税金対策、そして、仕事で得た収入をコントロールし、資産を増やしていくことが必要になります。

結局アメリカのあとを追っている

日本はアメリカの跡を追っています。そのアメリカは、すでに終身雇用はなくなり先のインフレでギグワーカーまで、収入が上がりました。そして、今年のアメリカのIT企業は大規模なリストラを行っています。これが、アメリカの現状です。そして、日本は大規模な給料上げです。大規模な給料が上がったことによって企業は収益が下がっていきます。もし、来年までに企業の収益が回復しないときは日本は景気が後退していきます。そうなると給料を上げるどころではなくなります。ですが、日銀は金利を上げる可能性があります。もし金利が上がれば、多くの企業が返済に困ります。世界の景気もインフレによる中央銀行の利上げによって景気は後退します。アメリカは利上げが一段落する気配があります。

日本の都合ではない

このように世界の経済は日本よりも先に動いています。日本の都合は関係ありません。そして、最悪は日本の景気が良くなる前に世界の景気が後退し、日本に影響が出てきます。給料が上がることは良いことですが、冷静に判断すると次の景気後退に備える必要があります。

常に最悪を

多くの人が収入が上がったら、次は上がった分を投資や貯金します。この収入が上がった分は次の危機のために準備をします。もし、今出来ないなら、出来るように収支を見直します。そして、これから何度もくる危機に備えていき、備えられると資産は増えていきます。

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