独身・結婚・子育て・介護・リタイア後までをAFP視点で解説
住居は人生最大の支出であり、同時に老後の安心を左右する最重要テーマです。しかし、「持ち家が正解」「賃貸は損」といった単純な話ではありません。
AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)の立場から見ると、住居の正解は年代・家族構成・収入・健康状態によって大きく変わります。
本記事では、人生を次の6つのステージに分け、それぞれの住居の考え方を解説します。
- 独身期
- 結婚期
- 子育て期
- 介護が視野に入る時期
- 夫婦二人の時期
- リタイア後
1. 独身期(20代〜30代前半)の住居選択
● 基本は「賃貸」が合理的
独身期は転職・結婚・転勤などライフイベントが多く、住居の柔軟性が重要です。
- 賃貸は身軽に動ける
- 住宅ローンという固定費を持たずに済む
- 貯蓄・自己投資に資金を回しやすい
AFP的には、独身期の持ち家購入は資産形成の足かせになるケースが多いため慎重な判断が必要です。
2. 結婚期(30代前半〜中盤)の住居選択
● まずは賃貸で生活費を把握
結婚直後は世帯収入・支出のバランスが固まっていません。
- 共働きが続くかどうか
- 子どもを持つかどうか
- 勤務地が変わる可能性
これらが見えるまでは、賃貸で様子を見るのが安全です。
● 持ち家検討は「世帯設計」が固まってから
無理な住宅ローンは、将来の教育費・老後資金を圧迫します。
3. 子育て期(30代後半〜40代)の住居選択
● 持ち家が有力な選択肢になる時期
子育て期は住環境の安定が重要です。
- 学区・治安・通学距離
- 家族構成に合った広さ
- 長期間住む前提
この条件がそろえば、持ち家は合理的な選択になります。
● 住宅ローンは「老後」から逆算
AFP視点では、
- 60歳までに完済
- 退職金前提にしない
- 教育費と同時に耐えられる返済額
が重要な判断基準です。
4. 親の介護が視野に入る時期(40代後半〜50代)
● 住居の「立地」と「将来性」を再確認
- 実家との距離
- 病院・公共交通へのアクセス
- 階段・段差の有無
この時期に無理な住み替えをすると、老後資金に影響が出るため注意が必要です。
5. 夫婦二人の時期(50代〜60代前半)の住居選択
● 家が「広すぎる問題」が発生
子どもが独立すると、
- 使わない部屋が増える
- 維持費・修繕費が重くなる
- 固定資産税の負担が続く
● ダウンサイジングという選択
AFPとしては、
- 小さな持ち家へ住み替え
- 利便性の高い賃貸へ移行
などを検討する価値があります。資産を現金化することで老後資金に余裕が生まれます。
6. リタイア後(60代後半〜)の住居選択
● 老後は「住み続けられるか」が最優先
- 段差の少なさ
- 病院・スーパーへの距離
- 雪・暑さへの対応
持ち家でも賃貸でも、「住み続けられる設計か」が重要です。
7. 介護が必要になったときの住居と施設の考え方
● 自宅介護
家族の負担が大きく、住宅改修費が必要になることもあります。
● 高齢者向け住宅・介護施設
- サービス付き高齢者向け住宅
- 有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
入居費用・月額費用は大きく異なるため、早めの情報収集が不可欠です。
8. AFPが考える「住居選択の基本原則」
- 住居費は老後まで含めて考える
- 持ち家=資産、ではない場合もある
- 柔軟に住み替えられる余力を残す
- 介護・医療へのアクセスを軽視しない
- 感情より数字で判断する
まとめ:住居の正解は「年代ごと」に変わる
住居は一度決めたら終わりではありません。
- 独身期は柔軟性
- 子育て期は安定
- 老後は持続可能性
この視点で見直すことで、住居は人生を支える資産になります。
AFPとしては、住居を「感情」ではなくライフプランと数字で考えることを強くおすすめします。

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