こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有してますので、お金などお悩み相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。
日経新聞の記事に
『厚生労働省は10月をめどに、日本に新たに移り住むすべての外国人の公的年金の加入手続きを進める方針だ。日本に住む外国人は今も加入義務はあるものの、一部は入国後に手続きをせずに未加入のままだ。日本年金機構が住民基本台帳の情報を取得して手続きできるようにする。
外国人も全員加入することで、老後まで日本に暮らし続けても経済的に問題ないように一定の基盤を整える一方、日本に住む上で必要な加入義務を日本人同様に果たしてもらう。日本経済新聞より引用(以下略)』
外国人に年金を加入義務という内容です。外国人の方に年金に加入して頂き安心して日本で働いてもらうという内容です。記事の内容通りなら良い可能性もありますが、日本人でも年金制度を理解できていない現状で、外国人の方に理解ができるとは理解しにくいです。
安心して生活ができる『年金制度』か
老後の資金計画に年金は大事な収入の柱ですが、年金だけで生活をしていくことは非常に困難です。その理由を考えてみましょう。
①国民年金だけでは、全く足りない
国民年金は年金を受給する時は老齢基礎年金で呼ばれていますが、月に68,000円になります。物価調整などで補正はされますが、生活費としては非常に少ない金額です。この金額から税金や社旗保険料を引かれますので、実際は50,000円前後になります。現役時代で月に30万円前後の生活をしているひとが年金生活になって50,000円で生活をするのは現実的ではありません。
②厚生年金を足しても
そして、厚生年金を足しても140,000円前後になります。配偶者が専業主婦なら合わせても200,000円で共働きでも250,000円程になります。この金額はこれから改善される可能性はあります。1人なら生活は厳しいですが、2人でなんとかなる可能性が出来ます。
③日本にいるメリットがあるか
金銭的な理由で日本で働いている外国人の方が、他の国の方がメリットがあれば出国していきます。それは、給与です。外国に行けば、今の収入の数倍になる可能性があります。仕送りをしているなら今の円安は大きな影響があります。同じ円を送っても送金先で目減りする可能性が高くなります。
④日本で働きやすいのか
日本で働く事が、外国人にとって良い環境なら働きますが、そうでないと日本で生活をすることに不満が溜まります。実際に、日本で盗難の事件が多くなっている要因の一つになっています。仕事が無く、生活が厳しくなると簡単に生活を得られる方法を考えます。ですが、この様な人はごく一部です。そうでない人は日本から出国します。これが自然の流れです。そのような外国人の方は、指摘していることは理解しています。
日本人も外国人も
日本で働くすべての労働者に年金に加入をして、年金額を増やしたい思惑が透けます。将来的に社会保険料も増やしていく可能性があります。日本で働いているので日本人と同じ様に負担をしてもらう可能性があります。日本人と同じ待遇なら良いですが、そうでないなら手取りが減っていくだけです。日本人も外国人も日本政府や行政が行う事を鵜呑みにすると大変なことが起きます。何を考えているのか理解する必要があります。
今年は、年金制度の改革する年
厚生労働省が年金制度を見直ししていく年になっています。その動向を注視する必要があります。ただ、年金制度に頼るよりもその制度を理解しながら、老後の資金計画は今まで通りです。①生活防衛資金を作り、②資産形成(NISA制度を活用した投資信託)です。この方法で資産を作っていくと収支のコントロールが身につきます。
今日のおすすめの本は『知らないと損する年金の真実』(大江英樹著)です。年金制度を知っていれば老後の生活の準備は出来ます。知って行動をすれば老後のお金の問題はなくなります。
それでは、また明日。
コメント