信用は要注意!!

お金の部屋

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有してますので、お金などお悩み相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

先日の株価の乱高下で

大幅な値下がりが起きると、投資家の中にはリスクをとって信用取引をしています。この「リスク」は、どれほどのリスクでしょうか。

信用取引とは、顧客が委託保証金を証券会社に担保として預託し、資金又は証券を借りて売買を行う取引です。所定の期限内に、主に反対売買によって弁済します。委託保証金の約3倍までの売買ができること、信用売りが利用できることが主なメリットです。(日本取引所から引用)

この文章から分かる事は、顧客(我々)が証券会社に担保として委託保証金を預けます。具体的には、仮に1,000万円を預託保証金を担保として証券会社に預託(預けます)します。預託している金額の3倍まで売買ができます。この場合は3,000万円まで売買が出来ます。条件があります。所定の期間内に売買をする。例えばA商店の株価が10万円で1単位の100株を購入すると1,000万円の資金が入ります。ですが、この場合は300株まで購入する事ができます。株価が10万円から5万円に下がると1,500万円になります。所定の期間の間に売らないといけません。この時は、1,500万円で売ります。そうすると1,500万円の損が発生します。先ほどの預託もなくなります。2,500万円の損が発生します。反対に20万円に株価が上がると評価が6,000万円になります。この時は利益が出ます。

実はこのパターンではなく、先に売りをかける場合です。先ほどの例で言うと、10万円で先に売りをかけます。300株です。3,000万円を先に売ります。そして、値下がりをして所定の期間内に価格が5万円になると買います。これは、反対売買をするからです。買う時は1,500万円になり、利益が1,500万円になります。問題は最初の下げが予想できていれば上手く利益が出せます。先日の日経平均なら4,000円以上の下げです。仮に10,000株を先に売っていれば利益は4,000万円以上を出せる可能性があります。これで味を締まると同じことをしようとします。2番目の下げが起きると思って先に売ってから値上がりが起きるとお損が発生します。先日の例なら3,000円以上1日で値上がりしています。3,000万円以上の損が発生します。そして、手持ちの資金以上を借りて売買をすれば損が膨れていきます。

この時には冷静な判断が出来なくなります

どこまで損切りをすれば良いか、判断が出来なくなります。投資初心者でなくても適正なリスク内での取引が出来ていません

それが、信用取引です。初心者も手を出してはいけませんが、投資家もよほど資金がない人はやらない方が良い取引です、ただ、財産が無くなっても良いと思う一部の投資家には、資産が早く増える方法でもあります。これは、投資ではなく『ギャンブル』です。

実際には、資産を早く増やしたい人に勧めるケースはあります

証券会社で質の悪い会社は、信用取引を勧めます。会社は取引数が増えて手数料が入れば良いので取引の内容よりもギャンブル性が高い商品を勧めます。バブル経済の時は、ニュースになっていました。詐欺ではないですが、顧客が商取引の内容を理解しないで莫大な利益を得ます。ですが、損失が出る時もあります。その時に信用取引を勧めるのです。理由は、暴落している時に利益が生まれるからです。魔法の方法ですが、予想と反対の動きをすると大きな損失が生まれます。大きな問題は、「所定の期間内』という制約です。一般の売買なら値下がりして資産が目減りしても売ることはしなくても良いのです。その企業が倒産しなければ紙屑になることはありません。ですが、信用取引は期間内に反対売買をする必要があります。損が解っても取引をします。ここに大きな問題があります。

相場を当てることはできない

相場商品の基本ですが、相場を当てることは出来ません。予想通りになる人がいますが、それはたまたまです。有名な経済学者が、日本の株価は暴落すると言い続けて今回の暴落が起きた時に『神様』のように言われていますが、今の状況になると話題にもなりません。これが現実です。

長期投資をして、将来の老後資金やFIREを目指していくなら信用取引をしないで、収支をコントロールをしたり、起業をして資産を増やす方が確実で再現性が高い投資方法です。甘い誘いには乗らないように堅実に資産を増やしましょう。

それでは、また明日。

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