こんにちは。監督です。中高年向けに資産形成や老後の資金に関する情報や経済ニュースを発信しています。毎日朝7時に更新しています。
中高年は1990年前後のバブル景気を経験しています。過去の好景気では群を抜いています。毎日、消費をするニュースが多く流れていました。
株価がバブル崩壊以後最高値を更新しています。バブル経済の再来かと言われる内容の記事も見かけるようになりましたが、その反面警戒感も強いことも事実です。問題の本質は何か考えてみました。
誰もが利益が出る事
多くの問題の本質は誰もが簡単に利益を上げることが出来ると思われています。実際には、その様なことは経験上ないことはわかっていますが、多くの人はそのような商品やサービスに騙されています。もし、その様なことが起きても永遠には続きません。どこかで崩壊します。ですが、一般の人はそのことに気がつきません。理由は複雑にして、わからない様にしています。株価が上がっている理由。円安になっている理由。GDPが上がっている理由。それぞれ、理由があります。その理由を自分なりに考えて行動していくことが大事になります。
株価が上がっている
日本株価が海外から割安に見えています。その助けになっているのは、円安です。円安が進めば、日本の価値は下がっています。円ベースでは最高値ですが、ドルベースではどうでしょうか。
2021年2月18日ドル建て日経平均285.49ドル、円建て日経平均30.236円、為替1ドル＝105.91円
2023年5月19日ドル建て日経平均222.80ドル、円建て日経平均30.808円、為替1ドル＝138.28円
今の世界の一つのベースがドルベースで考えます。GDPもそうです。過去20年間で円ベースでGDPの最高は2023年、円ベース553兆円、ドルベース4,409兆ドルで1ドル＝132円、ドルベースの最高は2011年、円ベース510兆円、ドルベース6.233兆ドルで1ドル＝79.8円（IMFから引用）
この様に為替相場がかなり影響があります。為替が円高になればドルベースで価値が上がります。これは日本の購買力が上がっていることを意味します。バブル期の日米貿易摩擦は、日本の購買力がアメリカ社会に大きな影響を与えています。
井の中の蛙
以前のバブル期にも話がありましたが、日本は自分の国だけを見ているが世界の中の日本でいるなら関係国や周辺国との関係にも配慮は必要です。例え、相手国が配慮にかけてもです。ただ、配慮をするが、自分の身は守ることも大事にです。今回の日経平均株価の報道に違和感があるのは、日本経済がよくなっていると錯覚を見せている可能性があることです。仮に、錯覚で個人消費がよくなり経済が良くなるなら良いですが、実際はそうなりそうにありません。
増税では税収は上がらない
少子化対策や、防衛費の補填など多くの新たな政策をするときに財源の話が出ます。そして、必ず増税になります。消費増税もそうですが、1％上がると需要が3兆円減っていきます。今は10％なので30兆円の需要が無くなっています。これでは、個人消費は増えていきません。同じことを社会保障費や消費税を上げる案が出ています。その原因にプライマリー・バランスの黒字化ですが、これについては国家の予算の話なら意味がありません。国債の発行額に対してGDPが少ないならGDPを上げていけば良い訳です。この論点がないので、景気が良くなることはありません。本来はGDPが上がると景気は良くなりますが、急激な円安が日本の国力を減らしていることが影響しています。
踊らされないため
景気が良くなる事を期待しても変化はありません。自分で対策をする必要があります。資産を作り不労所得を得る様になれば、老後の不安は減っていきます。そのために投資をして資産を増やしていく、副業をして収入を増やす。本業での収入が足りないなら転職をするか本業での収入が増える方法を考えます。それには、会社のルールを知りましょう。誰が自分の収入を増やしているのか。それを知らないで収入は増えません。もう一つは収入が増えるスピードは今の会社では遅いです。そのスピードを知っていれば計画が出来ます。転職するなら、準備をします。そして、今の収入よりも減るなら転職はしない事です。ここは自分の損得で判断します。定年が近いなら定年後の生活を考えます。現役時代と同じぐらいの時間を過ごします。自分が楽しく生きるにはお金は必要です。資産を作っていく事と同じぐらい大事なことは生活防衛資金を作る事です。この二つを作ることで、景気に左右されない生活をしていきましょう。
まとめ
日経平均株価がバブル崩壊以後最高値になっています。良いニュースですが、踊らされないようにしましょう。収入が増えるには、多くの手法があります。本業の収入が増えること。副業や株式投資などの配当金や利回りなど。自分のリスク範囲内で少しずつ増やしていきます。資産が増えていけば投資ができるお金は増えます。もう一つ大事なことは現金など安全資産を増やしていく事です。
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