コロナ前ではなく消費増税前

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コロナ前

経済指標を比較するときにコロナ前と比較します。本来は消費税が10%になった2019年10月の前と比較すると状況がわかりやすいです。では、なぜコロナ前なっているのか。

簡単な理由とその裏

パンデミックが起きる程の事象だったので、多くの人が認識しているため感覚的にわかりやすいためだと思います。ですが、消費税前の経済状況は肌感覚でも好景気になる感じがありました。消費税をあげた関係で消費が滞り景気は悪化していきました。その後にコロナが起きたため飲食店やホテル業を中心に業績が悪化しました。政府としては、消費税で景気が悪化したとは言い難いためコロナが流行したためにコロナ以前と現在で比較をするようになっています。

2019年の9月時点の経済状況はどうなっているのか

https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2019/11shihyou/shihyou1-13.pdf

上記をクリックしていただくと表が出ます。

景気ウォッチャー指数です。2019年11月に発表されている指数です。景気をウォッチャー指数は景気敏感な職種の人が景気状況を表しています。内閣府のホームページに目的が出ています。

『地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。』

最新のものは内閣府にこのように出ています(2023年6月)

『6月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差1.4ポイント低下の53.6となった。
家計動向関連DIは、住宅関連等が上昇したものの、飲食関連等が低下したことから低下した。企業動向関連DIは、製造業等が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、低下した。
6月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差1.6ポイント低下の52.8となった。
家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが低下した。
なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差0.9ポイント低下の53.6となり、先行き判断DIは前月差1.2ポイント低下の53.6となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、緩やかに回復している。先行きについては、5類感染症への移行も終わり、改善テンポに一服感がみられるものの、緩やかな回復が続くとみている。」とまとめられる。』

ポイントは指数としては景気は良くなっているが、細かい部分では後退している。特に家計関連が低下している。という事です。

実は、コロナ感染の分類が5類に移行してから人の行動は活発になっています。ですから景気ウォッチャー指数は上昇して当たり前です。ここでGDPも比較します。

2019年7月〜9月のGDP は557,375兆円、10月〜12月のGDPは542,278兆円です。

2020年1月〜3月のGDPは544,259兆円、4月〜6月のGDPは501,289兆円です。

2023年1月〜3月のGDPは551,000兆円です。

コロナウィルスが本格的に影響が出たのは2020年の3月以降です。4月〜6月のGDPは急激に下がっています。

まとめるとこうなります。

街の景気に関する人の感覚は2019年10月以降に消費増税で悪化しています。5類移行してから人手が出始めます。ですから景気ウォッチャー指数が上昇しています。ですがGDPを見れば2019年7月〜9月の水準まで達していません。

景気は気持ち

数字はそうですが、景気は気持ちの部分が大きいのです。ですから景気が良いと思える雰囲気を出すことが大事になります。ですから、痛税感があるものは消費が下がります。その状況で消費が上向くのは収入(可処分所得)が増える事です。残念ながら今はその状況になっていません。なぜ、政府が賃上げを唱えている理由はここになります。政府が企業に地投げを要請をすることで国民に対して収入を上げるように働きかけています。国民のためにしていると思っている。可処分所得を上げるなら税金を下げることが簡単です。しかも政府ができる政策です。

このように調べると実際と違うことが多いことも事実です。何をするべきか。経済規模を拡大すれば自然と収入は増えます。その後押しを政府がするだけです。過去にも政府がした政策が経済に与える影響が多いことがあります。その代表例が消費税です。ですが、消費税は無くなることはないと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。内容が参考になりましたらご家族やご友人に紹介してください。宜しくお願い致します。それでは、また明日。

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