国民年金引き上げ問題

年金の部屋

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有してますので、お金などお悩み相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

国民年金とは

全ての国民が加入する年金の事です。保険料は右肩上がりになっていますが、給付はそれほどでも無い印象を与えています。

財政的には、赤字になっています。保険料で集まるのはほぼ半分で残りは税金などで補填しています。これは、少子高齢化の影響ですが、いつかこの状態になる事が分かっていても対応を先延ばしにしていた為です。数年前に老後2000万円問題が話題になりましたが、自分の老後資金について真剣に考える人が増えたと思います。

2025年は年金改革の年

今年は5年に一回の年金制度の見直しの年です。政治的に重要な問題ですが、国民から理解を得るのが難しい問題です。その理由は、多くの国民が年金制度を理解していないからですが、元々は義務教育の中でしっかり教える必要があります。長い人生でお金の問題はとても重要です。年金制度を含めた金融教育がしっかり出来ていない為にイメージが先行して間違ったことになっています。

今、話題になっているのは国民年金の給付額を上げる話です。その財源は厚生年金から捻出する案が有力です。この案が出ている理由は沢山あると思いますが、お金がある所から出して給付額を増やせば国民ウケすると思っています。この方法で良いのか?

発想が毎回同じなので、仕方ないですが例えば、GPIFから捻出するという案があっても良いと思います。理由は資産運用でリターンが増えているからです。年間4%程度を取り崩しても長期で見れば資産は減っていく事はありません。この様な発想は出てくる事はないでしょう。それは、せっかく出来た資産を使えば無くなるからです。では、いつGPIFの資産を使うのか。この発想をしていたら永遠に来ないでしょう。もし、この資産を使う時は、新聞の一面に出る様な話題になるでしょう。ですが、年金制度が破綻しない為に運用しているので補填をするのは、政策としてはアリだと思います。

資産形成をしている人あるあるで、最後の時が一番お金持ちになる現象と同じです。出来た資産は使う為にあります。貯めて増やす為ではありません。使わなければ意味がないのです。

国民ウケを狙うと失敗する

政治家は、国民ウケをする政策をすると多くの場合失敗します。それは、政策自体が浅く後で変更をする事が多いからです。そうなると、ギャップが激しくなる為不評になります。特に、年金制度の様な全ての国民が関係している制度はしっかり対策を考える必要があります。

年金は老後の収入の柱の一つ

年金は、老後の資金計画には、必要な物です。無くなって良い物ではありません。共助の考えに基づく物です。そして、長生きすればメリットは沢山あります。今の長寿社会では必ず必要な制度です。ただ、年金だけで生活をするのは寂しいので、他に収入の柱を用意する必要があるのも事実です。若い時から始めれば、負担は少なく済みます。収支のコントロールをしっかりして資産を増やしていきましょう。

それでは、また明日。

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