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日本の国債発行残高は
財務省のホームページを見ると2023年度末で1,068兆円になると見込まれています。国債とは、政府が発行する債券の事です。債券は期限が決まっていてその期日に購入した債権者にお金を払う権利があるものです。日本政府は1,068兆円の債券を発行しています。
この債券が増加したのはいつからか
https://www.mof.go.jp/zaisei/financial-situation/images/img06-1.png
クリックしていただくと財務省のホームページで公開している表が出てきます。
この表を見ていただくとわかることがあります。平成7年前後まではそれほど国債の発行残高は増えていません。200兆円程度になっています。その後急激に増えていきます。平成7年は1995年です。この年は何があったでしょうか
『1995年とは地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災という二大事件の起きた年だ。 またウィンドウズ95の発売などでインターネット元年と呼ばれ、“失われた20年”と呼ばれる経済停滞が始まり、戦後初の社会党政権の時代でもある。 戦後50年にあたる1995年は、ここから現代が始まった「戦後史の転機」といわれている。』と出ています。そうです、激動の時代の幕開けですが、経済的に不況の始まりの年になります。
28年経って使った国債は約868兆円
先ほどの財務省の資料によると2023年度の国債の発行残高は1,068兆円です。28年間で868兆円を使い日本政府は日本の経済を回復しようとしていました。結果は長いデフレによる経済のダメージは想像以上に大きくなっており、いまだに経済回復には程遠い状況になっています。政治家や官僚はこの状況を直視する必要があります。ですが、財務省のホームページでは、日本の国債発行残高がGDPの2倍になり先進国の中でも高い水準にあると出ています。この説明には大きな間違いがあります。1つはGDPは、日本政府が経済対策をすれば上昇していきます。そのGDPは推移はこの様になっています。https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/2021/sankou/pdf/kokusaihikaku_20221223.pdf
この表は内閣府が出している各国のGDPの推移です。日本は2012年をピークに下がっています。ドルベースになっているので単純に比較はできませんが拡大は出来ていないことはわかります。
同じような政策をしても変化がない
このように政府は20年以上もの間、大量の国債を発行してますが日本経済は停滞したままです。国民の多くは、貧困になっており、一部の国民との経済的な格差は広がっています。経済政策ができないなら出来る政党が責任を持って行う必要があります。そして、我々国民は『お金の心配』をしたくないなら金融リテラシーを上げていく事が近道になります。
国債の発行残高が国民の借金ではない。
マスコミは国民の借金のように国債を表現しますが間違っています。これは、日本政府が発行している債権の事です。債権が暴落して日本の信用がもし落ちる事があればその責任は政府にあります。国民ではありません。ですが、国民は国を任せる政治家を選んでいます。政治家選びを我々国民は長い間間違っている可能性があります。ここから変えないと日本の経済は変わらないでしょう。間違ったメッセージを送られてもわかるようにリテラシーを高める努力は必要になります。知らない間に日本経済は悪くなっていきます。それでは、また明日。
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