PBRとは何か

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経済ニュースで話題になる「PBR」とは何か

株価純資産倍率の事ですが、意味がわからないと思います。株価とは何かがわからないと理解が難しいと思います。株価とは企業が発行している株券(有価証券)の事で会社の業績や規模によって変わります。株式は株式市場で売買されます。株式市場は日本には5か所あり、それぞれ販売している銘柄(会社)は違います。規模が大きい市場は東京証券取引所です。運営している会社が(株)東京証券取引所になります。上場基準が異なるプライムとスタンダードと新興企業向けのグロース市場があります。プロ向けのTOKYO PRO Marketもあります。株価は株式市場で決まります。

貸借対照表

株価純資産倍率なので、企業の純資産はどの様に決まるでしょうか?ここでまたあまり聞かない言葉が出てきます「貸借対照表」です。これは、資産と負債、そして純資産の金額で表した物です。計算はこの様になります。資産=負債+純資産になります。ここでそれぞれの説明をします。

資産とは、預貯金、在庫、売掛金、約束手形、土地、建物、投資有価証券、機械装置などです。

負債とは、借入金、買掛金

純資産とは、資本金、過去に出した利益など

になります。上場企業は有価証券報告書にこの貸借対照表に公表する事が義務付けられています。ここで純資産が出てきました。資本金と過去の利益です。その会社が保有している資産です。企業にとって純資産は資産から負債を引いた物です。変動するのは過去の利益などです。このまま純資産を総株価で割ったものが株価純資産倍率です。1株あたりの純資産の割合です。企業の業績が上がれば資産は増えていきます。無理な投資をすれば負債が増えていきます。先程の計算から考えると資産よりも負債が増えて純資産が減っていくと企業の業績は悪化しています。株価の価値が同じであれば先程の株価純資産倍率は下がっていきます。

例えば、株数が1万株で株価1000円なら総株の価値は1000万円の会社があります。

資産が1億から9000万円になったとします。負債が5000万えんから6500万円になり、資本金が1000万円ならそれ以外の利益がこの様に変わりました。

A年度の貸借対照表

資産(1億円)=負債(5000万円)+純資産(資本金(1000万円)+過去の利益(4000万円))

この様に変化します。

B年度の貸借対照表

資産(9000万円)=負債(6500万円)+純資産(資本金(1000万円)+過去の利益(2500万円))

になります。先ほどの株価純資産倍率ですがA年の時は株価の総額1000万円➗純資産5000万円=0、2倍になります。

B年度は1000万円➗3500万円で0、28倍になります。この例であれば株価が下がりますので実際の株価純資産倍率は下がります。

C年度の貸借対照表

C年度は資産が1億1000万円になりました。負債も5000万円になり、業績も良くなりました。この時の純資産はこの様に変化します。資産(1億1000万円)=負債(5000万円)+純資産(資本金(1000万円)+その他の利益(5000万円))になります。

この時の株価純資産倍率は1000万円➗6000万円=1、6倍になります。

この例から分かる事はこのその他の利益が実際には株主に還元される必要があるという事です。株価純資産倍率を上げるには分子の株価を上げる事と純資産が下がる事が大事になります。ただ、企業としてはこの純資産を増やしている方が安心します。

株価とは

問題は上場企業として株価は企業の価値を現す指標という事です。株価が高い事はその企業の業績が高く多くの人が欲しいと思う企業になるという事です。ですが、自社株を多く保有していると市場に株が出ていかないので売買される数が限られています。

日本の株式市場は長い間低迷しておりここ10年ほどで上昇しています。それは、株式市場に資金が流入する様に政府が多くの政策をしています。GPIFもNISAもそうです。ですが、日本の中で株の売買をしている人は20%ほどです。

株主に対しての目線になると株価も業績の考え方も変わります。その意味では、日本の資本主義は発展途上です。

個人として何を考えるか

資産形成をする上で個別株購入するなら先程の指標は大事になります。貸借対照表も決算書も大事です。この表を見て判断出来る様になる事が重要になります。最初は難しいので少しづつ株を購入しながら勉強をする事が大事になります。時間をかけて経験をすれば資産形成も出来ます。個別株が心配なら、投資信託から始めれば良いと思います。株式のメリットやデメリットが理解出来ます。

最後まで読んで頂きありがとうございます。内容が参考になりましたらご家族やご友人に紹介してください。宜しくお願い致します。それでは、また明日。

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