毎月の家計に負担をかけるのは「固定費」です。
特に生命保険と携帯電話料金は、見直すだけで年間数万円〜数十万円の節約につながることもあります。
今回はFPの視点から、固定費削減の具体的な方法を解説します。
1. 固定費削減が資産形成に与える影響
一度削減すれば、努力しなくてもずっと節約効果が続くのが「固定費見直し」の最大のメリットです。
- 外食を減らす=一時的
- 保険料や携帯料金を下げる=恒久的
つまり、資産形成においては収入を増やすより、固定費を減らす方が効果的な場合があるのです。
2. 生命保険の見直しポイント
日本人の約8割が加入している生命保険。しかし「必要以上の保障」に入りすぎているケースも多いです。
① 本当に必要な保障を考える
- 独身:死亡保障は最低限、医療保障を中心に
- 子育て世帯:教育費を考慮し、定期保険でカバー
- 高齢世帯:貯蓄が十分あれば医療保険は最小限に
② 保険料を抑えるコツ
- 終身保険より定期保険を活用
- 「貯蓄型」より「掛け捨て型」で必要な保障だけ確保
- 医療保険は「高額療養費制度」を前提にシンプルに
例:月2万円の生命保険料を見直して1万円に削減できれば、
年間12万円、10年で120万円の節約となります。
3. 携帯電話料金の見直し
携帯料金も「気づかない出費」の代表格です。大手キャリアのまま使い続けている人は要注意です。
① 格安SIM・サブブランドの活用
- 大手キャリア:約7,000〜9,000円/月
- 格安SIM:約2,000〜3,000円/月
家族全員が切り替えると、年間数十万円の差が出ることもあります。
② データ通信量を把握する
- 実際の利用が月5GB未満なら「使い放題プラン」は不要
- Wi-Fi環境を活用すればさらに安いプランで十分
③ 不要なオプションを外す
- 留守番電話サービス
- 音楽・動画サブスクとの抱き合わせ
4. 固定費削減の効果シミュレーション
例:夫婦2人世帯で保険と携帯を見直した場合
- 生命保険料:月▲10,000円(年間▲12万円)
- 携帯電話料金:月▲10,000円(年間▲12万円)
合計:年間24万円の節約
これを投資に回せば、20年後には約600万円になる可能性もあります。
5. まとめ:今日からできる固定費削減
- 現在加入中の生命保険を一覧化し、本当に必要か確認
- 保険ショップやFPに相談して保障を整理する
- 携帯の利用データを確認し、格安SIMを検討
- 家族単位で見直せば効果が倍増
固定費削減は「努力不要の節約」。
一度見直すだけで、毎月の家計にゆとりが生まれ、将来の資産形成に大きな差がつきます。
コメント