鉱物競争の現実

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日本は資源がない国

多くの日本人は日本は資源がない国家だと教えられています。ですが、日本の多くの資源は海外に輸出されています。その代表的なものが鉄スクラップや非鉄スクラップなどの老廃くずです。もう一つは自動車です。この輸出に関する規制は基本的にはありません。受け入れ側の国家が規制する『バーゼル条約』です。一部のニュースで話題になっていた『雑品』は、主に中国に輸出されていましたが規制が強化された為、今は日本の国内で解体するか第3国経由で輸出されています。国内で解体する会社も外国資本の会社が増えています。解体された物は経済原理によって価値が高い国家に輸出されます。ここにも規制はありません。自由に貿易ができます。これが、日本で起きている現実です。

世界は鉱物資源の囲い込みを始めている

日本以外の国家は自国で産出される鉱物資源を自国の利益のために活用しています。以前は海外の企業が出資をして採掘してその企業が輸出をしています。税金などはその国に入りますが、資源は輸出されます。この動きに異変が起きています。自国で産出された鉱物資源を自国で加工するようになります。資源の状態で輸出はしません。加工をして自国の経済にプラスになるような政策になっています。代表的な国家が中国です。自国で発生する鉱物資源に関して規制をしています。そして、自国の周辺でも鉱物資源が出ればその地域は自分の領域だと主張します。その行為が正しいかは別ですが、鉱物資源がこれからの国家にとって大事になることを理解しています。

日本はどうしているか

日本は自由貿易を主張しているため、貿易は基本的に自由にできます。ルールを守っていれば輸出をすることが出来ます。そして、海外から日本で起業する人も多いです。政府が考えている業種ではありません。日本から多くの資源が海外に輸出を規制する必要があるでしょう。特に非鉄金属は日本ではなく海外で精錬されています。希少金属の多くは、日本で再生されずに海外に輸出されています。日本政府は大枠で貿易黒字や貿易赤字を発表していますがそうではなく資源の安全保障を真剣に考える必要があります。

延長線上で起きていること

この延長線上で、自衛隊の防衛設備が海外に輸出されています。これは、違法な状態です。実際は防衛設備品は入札によって払い下げされますが、その業者の販売先が外国人の場合があります。直接ではなくても数社を挟んでカモフラージュしています。この事について防衛省は調査をする様ですが、今起きている現状です。

基本的に性善説に成り立っている

日本の制度の多くは性善説に成り立っています。良い考え方ですが、日本人でも最近は難しくなっています。性悪説に立って考え方を変えないと本来、日本から出てはいけないものが出ていきます。

日本は法治国家だが

本来、法治国家なので大事な事を規制しています。防衛に関することは日本の安全保障上大事になります。その防衛装備品が輸出されている事に関して自衛隊も把握していない事は問題です。買取業者が不正に輸出しているからという事だと思いますが、廃棄物は基本的に排出者責任によって成り立っています。防衛装備品も廃棄物です。有価であっても廃棄物です。排出者がその管理をしていないのは問題です。売却されたら関係ないというスタンスは現状ではあまりないという事です。これは、日本の役所に多くあります。法律を守る立場の人が法律を守っていないのです。この観点で多くのニュースを見ると違った見え方が出来ます。それでは、また明日。

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