所得が上がる前に考えること

お金の部屋

こんにちは。監督です。資産形成や老後の資金に関する情報や経済ニュースを発信しています。自由な生き方を応援しています。毎日朝7時に更新しています。

大手企業を中心に定期昇給や一時金の値上げが進んでいる

多くの国民が感じている様に、手取り(可処分所得)の上昇よりも物価の上昇が早いため生活が楽に感じる人が少ないのが実情です。実際に物価の上昇率は2.9%になっています。エンゲル係数も28.1%と高い水準になっています。

数字で見るとわかる事実

収入の上昇率は平均で5%前後が多いです。年収から所得税と住民税と社会保険料を差し引いた金額が可処分所得(手取り)となります。年収が500万円の人の手取りは約385万円になります。5%年収が上がっても実際の手取りはこの様になります。約404万円になります。上がる金額が約19.3万円です。上昇率は約3.6%です。ほぼ同じです。

実際には、消費税が合わさるので実際に痛税感は増えていきます。手取りが上がっているが物価の上昇率に追いついていないことが数ヶ月続いています。簡単に説明すると全体感では、所得が増えているが、細かい部分で所得の上昇が物価の上昇に数ヶ月追いついていない。そのため、貯蓄がある人は貯蓄を減ら市、ない人は使うお金を減らしていきます。そのため、食費を下げることが出来ない事と物価が上がっているのでエンゲル係数が上がっています。

家計の見直しも限界がある

自分の支出をも直した人も多いと思います。基本的には固定費の見直しです。これは一度見直すとしばらく変える必要がなくなります。そして、当然限界があります。1万円に人もいれば、5万円の人もいると思います。実際には3万円前後が多いと思います。

来年も表面上の所得は上がる方が多いと思います。

その時に大事なことは、生活費を上げない事です。折角、生活費を見直して慣れてきた時に収入が増えたのでその分支出を増やすといつまでたっても生活は楽になりません。実際にこのような数しきがあります。

『r>g』(rは資本収益率、gは経済成長率)

これは、トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』で紹介されています。株式投資などの資本の上昇率が実際の給与収入の上昇率よりも上回ることを意味します。

簡単に説明すると株式投資の上昇率は平均5%ですが、給与の上昇は先ほどの例でも3.6%です。しかもこの上昇率は政府が圧力をかけてあげています。企業の多くは、賃上げに消極的です。実際に平均的な上昇率は2%前後です。

急に株式投資は出来ません。必要なものは投資に回せる資金です。これを作り出す方法が先ほどの固定費の見直しです。仮に3万円を捻出できればその3万円を毎月投資信託を購入して増やしていきます。30歳から初めて60歳までの30年間を毎月3万円投資信託で積み立て、期待リターンが5%だとすると元本は1,080万円で390年後には2,446万円になります。老後2,000万円問題はこれで解決します。

もし、この3万円を支出に使うと何ができるでしょうか。一年に一回旅行に行く事や外食をします。他にも使い道はありそうです。ですが、最初の数年間は資産を貯めることに集中します。その間に収入が増えれば変わっていきます。

300万円が仮に2%ずつ収入が上がると次の年は306万円になります。その次の年は312万円になります。次の年は318万円です。3年で月の収入が1.5万円上がります。次の年は324万円です。このように数年間は資産が増えることに注力すると数年後の年収で生活は楽になります。

1人では限界

1人で、1つの収入では限界があります。夫婦なら2人の収入があればスピードは早くなります。夫婦で資産を増やすことは賛成ですが、ルールを決めます。理由は死別や離婚などが起きたときにルールを決めていないと揉めることがあります。結婚だけが夫婦の形と思っていませんが、法律や税金の勉強は必要になります。そして、ルールを決めておけばその時にある程度納得が出来ます。

もう一つの投資方法

手取りは増やせないが収入を増やしたい人は多いと思います。先ほどの投資信託はリスクはそれほど高くはありません(ゼロにはなりません)。毎月お小遣いが欲しいと思う人は高配当株投資です。これは、個別の銘柄を購入して配当金を頂く方法です。

例えば東京製鉄が2023年10月20日に配当金を年間50円にすると発表しています。株価が1637円になります。この価格は1株あたりの価格で購入には100株が必要になります。

今申し込みすると、1637円✖️100株=163,700円になります。これを保有すると年間の配当金が50円✖️100株=5,000円になります。200株なら10,000円になります。このような株を複数保有します。理由は株価の値動きはバラバラになるので全体の資産を維持する必要があります。銘柄によっては配当金が減ることがあります。その時に入れ替えをする必要があります。プロ野球の打順です。調子が良いならそのままですが不振になったら打順を下げたり、入換します。時には引退もします。これと同じように保有している銘柄の状況を確認します。目的は月に数万円が配当金を得ることが目的です。この目的を忘れないようにします。配当金が増えるために銘柄を入れ替えはします。この時に保有している株が値下がりをしていると損が出ます。

目的を忘れがちになる

投資をする時に大事なことは何を目的に投資をしているかです。投資の方法は沢山あり混同してしまう事があります。長期投資なら投資信託、配当金で毎月お小遣いが欲しいなら高配当株投資です。株の売買で生活をするならデイトレーダーになります。リスクはだんだん高くなります。

まとめ

今の現状を確認します。家計調査からもわかりますが、収入が物価の上昇を上まっていないため多くの指標で悪化しています。ピケティの『21世紀の資本』で紹介されている『r>g』は投資をするきっかけになります。固定費を見直しが出来たら、投資信託などの株で資産を増やします。月に3万円を30年間投資信託で投資をすれば2,446万円になります。そして、毎月お小遣いが欲しいなら高配当株もありです。

自分の生活を守る為に資産形成をしていきましょう。それでは、また明日。

コメント

タイトルとURLをコピーしました