部活の目的

people watching play on stage 音楽の話
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こんにちは。監督です。中高年向けに資産形成や老後の資金に関する情報や経済ニュースを発信しています。毎日朝7時に更新します。

先日の話

先日、趣味の楽器で今の部活のことについて話題になりました。監督は吹奏楽部に所属していました。今は強豪校になりましたが、監督が入部した時は全国大会に出場して数回金賞を受賞したぐらいです。すでに大阪の淀川高校や天理高校など強豪校は存在していました。

多くの学校は、コンクールに出場し自分たちの演奏を評価され、県の代表や地区の代表になり、全国大会に向けて練習をします。コンクールのあり方については、多くの意見があることは知っています。監督も疑問に思うことは多くあります。

本来の部活の目的は何か

部活動を通して人間性や勉強では得られない体験をすることによって人として成長するを目的としていると思います。これは吹奏楽部以外の部活も基本的には同じだと思います。説明をすると部活動をして、多くの経験をして人間として成長しましょうという活動です。どこにもコンクールで金賞を取ることは目的になっていません。良い成績を取る事は結果であって目的ではありません。そのための練習をすることも目的ではありません。

運動系の部活

運動系の部活は勝ち負けがつくので、はっきりします。勝つための戦略を考えそのための練習をします。その根底はその競技が好きである事です。目的は勝つためで手段は勝つための練習をする事です。

音楽は違う

音楽に優劣はありません。それは聞く人によって評価が違うからです。審査員が十人いれば十人の評価があります。これは音楽の良いところでもありますが、人間の弱さが出るところです。審査員にお金を渡してたり、仕事を作ったりして、手ほどきをしてもらおうとします。審査員を食事に呼んだり、レッスンを受けたりします。多くの審査員は適正な評価をしますが、一部の審査員は偏った評価をします。過去のコンクールでは聴衆と審査が違うことがよくありました。これは聴衆が好む演奏と審査員が好む演奏が違うことを表しています。でも、これは人間だからあり得る事です。問題は、金賞を得るための演奏をしてもあまり意味がないという事です。過度な表現、演出が曲の持っている輝きとあっているのでしょうか。もし、演奏技術が足りないことを補うためにそのようなことをすることや、指導者が大音量を要求して生徒がその様な演奏などが最近は多くあります。大音量は実はそれほど必要がないのです。

フォルテの意味は

フォルテの意味は『強い』です。強い音を奏でれば良いのです。ですが、強い音量を求めます。これは表現の一部として大きい音があるだけで、大きい音を奏でることがフォルテ『強い』ではありません。ピアノ『弱い』もそうです。ピアノは小さい音ではなりません。弱い音です。弱いと感じていれば良いのです。

会場の弊害

コンクールを行う会場は数千人が入る大きな会場を使います。だから、大きな音量が必要なことはわかります。ですが、音があっていれば大音量は必要ありません。もし、大音量がいるなら奏者を増やせば良いのです。ですが、レギュレーションが決まっているので結局一人一人の音量を増やすことしか対策がないのです。

問題は音量ではない

音量を大きくするよりも楽器が響けば音量は必要ありません。その弊害が、多く演奏に現れます。何が大事か。バンドとして、音程とノリ(縦の線)を合わせれば、それだけで音量は上がります。和音が響けば音量はもっと響きます。倍音が響いていきます。

吹奏楽部の本質

音楽をするために必要なことは個人の技術と他の人と合わせる能力です。これは二人の時よりも五人の方が難しくなります。そして十人、五十人と増えればもっと難しくなります。その五十人が常にコミュニケーションをとっていれば自然と演奏は合っていきます。この練習をすれば自然と演奏は良くなります。監督がいた高校は他の強豪校と比べて圧倒的に練習時間は少ないです。それは、物理的に練習が出来ない為です。その代わりに効率良い練習と考えて演奏します。合奏をすると頭が疲れます。それは、合奏していると多くのことを考えます。自分演奏、パート内のアンサンブル、他のパートとのアンサンブル、全体のバランス、そして、指揮者との一体感です。そして、音を奏でる代わりに多くの場所お使うのでしっかり掃除をし、感謝の気持ちを表現します。これが吹奏楽部の本質です。コンクールで金賞を取る事はあくまでも結果です。ですが、金賞を取るための練習と演奏をする部活は多いです。否定はしませんが、音楽を演奏する本質ではありません。もし、金賞だけを目指すなら卒業したあとは楽器は触らないでしょう。理由は、音楽は金賞を取ったぐらいでは完成しないからです。そして、本当の楽しみは金賞ではありません。仲間と音楽を通じて共感して演奏する事です。

まとめ

部活の目的は賞を取ることではありません。賞はあくまでも審査員の評価であり、演奏した音楽の完成しません。そして、部活は多くの仲間ができる大切な経験です。その仲間は年齢を重ねるとより大切な仲間になります。もし、賞を取るための仲間なら寂しい事です。音楽を楽しみましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。内容が『いいね』、コメントをお願いします。それでは、また明日。

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