老後〇〇万円問題の問題

お金の部屋

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有してますので、お金などお悩み相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

2018年に話題になった2000万円問題

老後の資金が2,000万円足りなくなると話題になりましたが、今度は4,000万円問題になっています。この問題が何が問題か考えてみます。

そもそも論『全ての人に当てまらない』

この〇〇万円足りない根拠となっている資産は全て平均です。年金額も寿命も資産額も平均です。一見当たってそうですが、全く当たっていません。その理由は、60年近く生活をしているとそれぞれの生活様式や考え方、家族関係など同じ状況の人は居ません。全て違います。平均で考えることは非常に危ないことが起きます。

自分のケースで考える

他人は他人で自分は自分です。自分の生活費はいくらなのか。年金はいくら受給できるのか。それ以外に収入はあるのかないのか。年金受給までに資産を作る事は可能か。その人によって全く違う答えが出て来ます。

本当の問題は違う所に

問題に本質は年金だけでは生活をするには、それ相応の覚悟と準びが必要だという事実を理解する必要があり、資金計画では危ない内容になっていることを認識する必要があります。サラリーマンの年金額は国民年金と厚生年金を合わせると約17万円になります。配偶者の国民年金を合わせても23万円ほどになります。この金額から所得税、地方税、社会保険料が引かれます。20万円弱です。現役時代に30万円で生活していた人は、毎月10万円の差額が出ます。もし、何も準備をしないで年金生活が始まると夫婦2人で先程の金額で生活をします。そして、どちらかが先に亡くなると1人分の年金で生活します。もし、配偶者だけなら国民年金と旦那さんの厚生年金の3/4で遺族厚生年金が受給出来ます。これで約14万円ほどの金額です。

老後〇〇万円問題の本質は、年金額が現役時代よりもかなり少なくなる事とインフレに対応が出来ていないという事実です。

その対策は

『株式投資で資産形成をする』です。資産形成にはいくつかのメリットがあります。貯金と比べるとインフレに強い資産です。配当金や売却益などお金に換金する方法がいくつかあります。そして、NISA口座を使うと元本1,800万円まで基本非課税になります。デメリットは元本割れのリスクが存在します。このリスクに対応するのは、生活防衛資金です。これは生活費の半年から1年分のお金を貯金する事です。最悪資産がゼロになっても半年から1年間は生活が出来ます。もし、年金がはいるなれ生活防衛資金の減り方ゆっくりになります。

早く準備をした人は

もし、老後が不安と思い早く資産形成を始めた人は、時間に余裕があるので先ほどの老後〇〇万円問題に振り回されることはありません。そして、資産ができる過程で収支のコントロールが身に付きます。多くの支出がありますが、本当に必要なものか考える様になります。浪費なのか、消費なのか意識できるようになります。

もう一つの問題

この手の話題が出てくると便乗して、詐欺を働く人が出てきます。『著名人の名前を使った投資詐欺は代表例』です。どの投資も必ずリスクは存在します。そのリスクとリターンのバランスや内容をしっかり理解しないで投資をすれば大きな失敗に遭います。大事なお金を無くさない様にして行きましょう。

今日のおすすめの本は、『バビロンの大富豪』です。主人公はお金持ちになる為に奮闘しますが、お金持ちとは「お金を増やす方法」を知っている人の事です。その方法は時代によって変わっていきます。今の方法は数年後には変わっている可能性はありますが、そのことを理解するとお金との付き合い方が変わっていきます。

それでは、また明日。

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