年金改革の年

お金の部屋

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有していますので、お金の相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

今、国会で話し合っている事

今年は年金制度の見直しの年です。厚生労働省で年金について、話し合いが持たれています。見直しの骨子はパートの厚生年金への加入と年収の壁の改善、現役並みに収入がある高齢者への年金額の上限の見直しなどが中心です。

パートの厚生年金の加入

現状の制度では、扶養の問題もありますが、50人以上で週20時間働いているパート従業員に厚生年金の加入を義務付けます。問題は、会社が半分負担していることです。企業としては新たな負担を負うことには抵抗があります。次に、第3号被保険者への不公平感を出していますが、この制度を変えることは現状難しいです。ただし、厚生年金に加入すると国民年金の加入が義務付けられるかがポイントになります。現行制度で専業主婦は、年金の負担がありません。厚生年金に加入している第2号被保険者の配偶者が第3号被保険者です。第3号被保険者の年金を払っているのは、第2号被保険者と勤めている企業です。女性で第2号被保険者になっている人は厚生年金に加入しています。この差が不公平感が出ていると指摘されています。

国民年金の加入期間の延長

現行制度は20歳から60歳の40年間(480月)を65歳まで延長が検討されています。5年間で約95万円の負担が増えます。支給額の増加については、検討中です。この制度になると540ヶ月になります。支払い金額が約900万円になります。ですが、現行制度と延長した時の差が発生します。この部分をどの様にするかは決まっていません。

高齢者の現役並みの収入について

現状の制度では、年金と収入を合わせた金額が47万以上になると年金金額が減額して行きます。収入が多い高齢者は調整するか年金の受給開始時期を遅らせます。扶養家族の年収の壁と同じ現象が起きています。この上限を撤廃する事が検討されています。もし、この制度が現実すると高齢者が収入を抑制する必要がなくなります。働ける高齢者が、働くことで労働者が減って行くことを防ぐ効果があります。

この様に年金制度を見直しています。実際にはもう少し議論が煮詰まっていきます。自分達の老後の生活に大事な制度です。興味を持ってニュースをみて行きましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました