パートやアルバイトで働く多くの人が直面する「年収の壁」。特に 年収103万円・130万円・150万円・201万円 がよく話題になります。
「年収が増えると損をする」「扶養の範囲で働かないと不利になる」…そんな不安から、収入を増やすチャンスを逃してしまっている人が多くいます。
✅ 年収の壁とは?(ポイントだけ簡潔に)
| 壁 | 基準額 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 103万円 | 所得税が発生するライン | 税金が発生する可能性 |
| 106万円 | 社会保険加入判定(勤務先条件あり) | 厚生年金・健康保険に加入の可能性 |
| 130万円 | 社会保険上の扶養ライン | 夫の扶養から外れる |
| 150万円 | 配偶者特別控除の減少 | 世帯の税負担が多少増える |
❌ よくある誤解
「扶養の範囲で働くほうが得」
これは 必ずしも正しくありません。
たしかに社会保険の負担が増えますが、代わりに以下のメリットがあります。
- 将来の年金が増える
- 医療費の自己負担が軽減されることがある
- 収入が伸びることで資産形成が進む
✅ AFPの結論:壁に合わせて働くのではなく、人生に合わせて働く
働く時間を抑えるか、社会保険に加入して収入を伸ばすか。判断基準は「数字」と「未来」です。
働き方を「壁」に合わせると、収入も自由も制限されます。
反対に、収入を増やす選択をすると、将来の年金が増え、投資に回せる余裕も生まれます。
📊 働く時間を減らす vs 社会保険に入る(具体例)
| 扶養内(年収130万円) | 扶養外(年収160万円) | |
|---|---|---|
| 手取り | 約110万円 | 約125万円 |
| 社会保険 | なし(夫の扶養) | 加入(厚生年金・健康保険) |
| 将来の年金 | 増えない | 増える |
| キャリア | 伸びにくい | スキルアップしやすい |
→ 年収の壁を超えたほうが、手取りも年金も増える場合が多い。
💰 資産形成は「収入の最大化」からしか始まらない
収入が少なければ NISA も積立投資もできません。
- 収入が増える
- 余剰資金が増える
- 投資できる → 資産が増える
資産形成のスタートは 収入の最大化 です。
🧭 AFPが推奨する3ステップ
- 収入を増やす働き方へシフト
→ 年収の壁に合わせず、働きたい分働く。 - 固定費(保険・通信費・車)を見直す
→ 月1万円の削減が年間12万円を生む。 - NISAで長期投資を開始
→ 長期・分散・放置がベスト。
🌈 まとめ|年収の壁に人生を支配させない
壁に合わせて働くのではなく、
自分の人生に必要な収入に合わせて働く。
「年収の壁に縛られるほど、人生は短くない。」
収入が増えれば、資産が増える。
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