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卒婚という言葉
新聞の記事に熟年夫婦が別居をしてそれぞれの生活を楽しむという内容が出ていました。多くは、旦那さんがリタイアをして趣味に没頭したいこと。奥さんは今のコミュニティを大事にしたい事。お互いがやりたい事をするので意見が合わない為に別居をしてそれぞれしたい事をする。確かに表面的に良い事が書かれています。
夫婦は、法律上婚姻関係を結んでいます。配偶者には、相続の全てか大半が受けられる様に設計されています。これは、『家』制度を維持する為に考えられています。政府は家がある事で、多くの国民を管理しています。家の家長は、家を存続する為に頭を使い繁栄出来る様にある時期まで考えていました。
経済的に豊かになると家は核家族化になります。この結果、家制度は存続しながら家族は小さくなっています。この流れは、先進国では当たり前です。個人で家を保有して、家族を作り、その子孫は巣立っていき家族を作る。この様な流れがある時期まで続きます。
経済的に拡大している時は、何とかなりますが、不景気になるとそうならなくなります。個人で保有していた家から賃貸になり、家族は一緒に住み始めます。今は、この過渡期に日本はあります。
高齢者の中には、豊かな人がいて先ほどのように『卒婚』が現れたという事です。
これは、日本の婚姻制度の過渡期に入っていると推察出来ます。家族を作る為に婚姻するのに、別居して夫婦になる親を見て子供は同居に対して不思議な感覚を持っていきます。結婚をする事の意味が薄れていきます。そうなると、子供やパートナーは欲しいが、結婚はしたくないと思う若者が増えていきます。一部の若者は資産形成をしているので、お金の管理も出来ます。1人や法律上親ではないパートナーと協力して子育てをしていきます。
この姿は戦後の日本に似ています
戦後の日本は、戦火で荒廃し親がいない子供が多く存在してました。出兵した親が帰って来ない事もあります。その時に近所で協力して子育てをしていきます。同じ様な境遇の人が多いので気持ちが通じます。
ですが、先ほどの家族関係は違います
家族ではない人が存在する家庭です。連れ子への暴力がニュースで流れています。家族関係が希薄になると弱い者が犠牲になります。自分達は良いかも知れないが、別居夫婦という選択によって将来何が起きるか考えて見ても良いと思います。それぞれがしっかりしていく事が求められています。
余談ですが、男性は別居をすると多くの場合新しいパートナー遠作り傾向があると思います。
それでは、また明日。
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