国防費の増額を増税で賄いたい方々

お金の部屋

こんにちは。監督です。

金融リテラシーの向上に貢献して行くため、毎日7時に更新していきます。

今日のテーマは先日、新聞で読みました記事からです。

最近の新聞から

①国会でロシアによるウクライナ侵攻以降、中国による台湾への武力による現状変更や北朝鮮のミサイル発射、核実験に対応するために国防費の増額が検討されています。その増加分を税金で補填をする案が出ていると。

この記事を読んで、率直に思ったことは“なぜ、増税“ということです。

②同じ日の記事にコロナ対策で予算を組んだ100兆円あまりの予算の20%が未執行なままになっている。

③補正予算の金額が29兆円でそのうち22兆円が国債を発行して補うと。

この記事はここ10日間に出ていたものです。この国の予算編成が非常にお粗末であるとしか言いようがありません。

誰のお金

その理由は自分のお金でないからです。そして、本来の仕事をしていません。国会議員の仕事は国民の生命と財産を守ることです。この基本が分かればすることが決まっていきます。この基準に合わせれば、この記事は非常におかしいことです。

記事を検証してみよう

①については、本来、国防は国がする仕事です。その方法はいくつかあると思いますが、今の日本政府の様にアメリカ軍に依存している部分では、非常に危険だと感じます。共同で国防に当たるならわかりますが、そうではないと思います。反論される方は日米安保があるから安心だと思っています。本当でしょうか。この条約ができたのは冷戦時代です。対共産主義に対抗していた時代です。その時のアメリカは今とは全く違います。世界唯一の自給自足ができる国ですが、世界の警察の役割が出来ていません。国内問題を考えるとそれほど余裕がないのが現状です。そして、中国の台頭によってパワーバランスが変わっています。そして、ロシアのウクライナ侵攻によって状況は一変します。自国を守るためにNATOへ加入する国が増えています。そして、中国の習近平が第3期目に入り、5年以内に台湾を中国の支配下にしたいと目標を立てています。この状況で、日本は今までのようにアメリカに依存をしては国を守ることが、難しいと防衛省は考えていることは分かります。

30年間で1000兆円の国債発行

このことと、国防費を増税をして補填する発想は実は違います。予算は限られています。いかに効率よく予算を組むかが大事になります。ですが先ほどの記事の②についてはお粗末としか言いようがないです。その余った予算を使えば、③での補正予算を国債で新たに発行する必要はないと思います。この様なことを個人や民間会社ではしません。もししていれば、個人であれば破産しますし、会社なら倒産します。この国の税金の使い方については過去30年間で国債を1000兆円発行して、今の日本の状況を見れば失敗をしているとしか言いようがありません。

円高で困らないように

アメリカの消費者物価指数が、落ち着いたことによる急激な円高を見れば、数日前に政府が介入した為替市場で使った6兆円のお金は意味が無かったということが証明されています。これは多くの専門家や国民が感じていたことです。以前のブログにも指摘しましたが、財務省幹部が資金は無限にある発言は全く効果がありません。これが今の日本の実情です。

多くの大企業、特に輸出や資源で利益を上げていた企業はこの円高で収益は減少していきます。理由は簡単です。為替で利益を上げていただけです。3月末の決算は多くの企業が現役にならないように祈ります。

国防とは

国を守ることですが、簡単に武器を所有して仮想敵国や脅威を与える国に対して防衛力を誇示することが目的です。それは、相手の国を侵略するわけではないことも理解してもらうことも大事です。要は戦争を起こしても特にならないことを理解していれば良いと思います。ですが、話をしても理解ができない人がいることも事実です。そのために国防費は必要になります。その国防費が必要であれば予算を組めば良いと思いますが、単純に増やせば良いというわけではありません。

経済的な繋がりを大事にすることも国を守ることになります。経済的に発展すれば相手の国を奪うことも必要が無くなります。戦争は無意味になります。

この二つが現実的な国防の方法ですが、税収を上げるには単純に増税をする以外に方法があります。それが日本経済の発展です。経済の反転はそれほど難しくありません。国が民間の経済活動を妨げないこと。公共事業の効率化。議員と役人の質の向上。消費税の還付の廃止、規制の緩和です。そして、先を見た投資の促進。これは今の日本がしていないことです。

実は共通点が多い

これは、個人の資産形成と非常に共通点があります。公共事業の効率化は固定費の見直し、議員と役人の質の向上は我々のお金の勉強と同じです。先を見た投資は我々であれば伝統的に投資により自分達の資産の構築と同じです。

金融リテラシーの知識が役に立ちます。

多くのことを指摘しましたが、日本政府の予算編成を見ていけば自分達が何をしていくことが大事か見えてきます。同じように豊満財政ならいつか破綻します。ですからバランスが大事になります。

それでは、また明日。

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