こんにちは。監督です。
FP2級の知識をベースに金融リテラシーの向上に貢献しています。毎日朝7時に更新しています。
今日のテーマは円安です。
実際、円安はどうでしょうか?
結論
大きな意味では日本にとって損失が大きい。
理由は3つあります
①輸入品の値上がり
輸入品が円安で値上がりします。代表的なものは原油、天然ガス、鉄鉱石、石炭など。機械を稼働するために必要なものです。また、小麦やチーズ、ワインなど。直接的ではないですが、多くの食品に使われています。お米は日本でほとんど作られていますが、農機具は軽油などで動きます。燃料費が上がればお米の価格も上がります。
②日本の資産価値が下がる
円安によって、日本の価値が下がります。土地や建物などの不動産は海外から買われやすくなります。元々、110円が140円になったので、約30%ダウンです。同じ価値のものなら3割引になります。株や債券も同じです。
③輸出品は値上がりします
輸出する品目は値上がりします。ただ、原材料費が上がっているので利益が出るかはわかりませんが、業績は良くなると思います。
ここから、考えられること。
日本の価値が下がることによって多くの資産が買われていきます。特に海外の資産家で投資対象で買っている人は多く存在します。転売目的で日本で買い物をする人も多くいます。代表的なものはiPhoneです。日本での販売価格が上がり、新機種の価格も上がっていますが他の国から買いに来ます。そして、中古品も値上がりしています。iPhoneもそうですが、自動車なども影響が出ています。一番影響が出ているのは低所得の方です。光熱費も食費も上がっています。この影響はしばらく続きます。
一部の業種は良い影響はありますが、全体的には悪い影響が多いです。では、円安はなぜ起こるか。
円安の理由は日米の金利差と言われています。では、なぜ金利差が出るのでしょうか。
アメリカの現状
アメリカは景気が良くなり物価上がりました。これはインフレです。景気が良くなることで需要が増えて物価が上がることです。物価を下げるために政策金利を上げることで景気を冷やす効果があります。ただ、それだけではないです。アメリカは基本的に自給自足ができる国なので原油の影響は少ないです。
日本の現状
日本は多くのものを輸入に頼っているため原油などのエネルギー関係のものは円安の影響を受けやすいです。ただ、景気はアメリカほどよくないです。どちらかというとここ30年間ほとんど変わっていないのが実情です。景気は良くないが、物価が上がっているのが日本の現状です。ですから、金利を上げる状況にはないのです。日銀に対して意見がある方も多いと思いますが、問題は政府の景気対策です。政府は約30年間景気対策はほぼ無策です。アベノミクスの3本目の矢は、結局実現していません。その代わりに増税は数度おこなれています。そして、社会保障費の上がっています。これが、今の日本の現状です。景気を良くするには、減税と公共事業をすることが重要です。
国債発行額は政府の借金です。政府と国は一緒ではない。
国債発行額を国の借金と表現していますが、これは正確な表現ではありません。政府の役目は国民の生命と財産、そして国土を守ることが仕事です。そのための政策をするために立法をするのは国会議員です。政府は政治を行う行政府です。問題があれば判断をするのが司法です。いわゆる3権分立です。国債は政府の債権です。政策をするために発行しています。実は2000年ごろから国債の発行額は増えています。約1000兆円分はこの時期に発行しています。問題はこの金額の国債を発行して日本の景気は良くなていないということです。結果だけ見れば景気対策は失敗したということです。失敗は人が行うことなので仕方ないですが、検証はしていないから同じようなことが起きます。そして、世界のスピードが早いためついていけてないです。
政治は3流
昔は経済は1流で政治は3流と言われていた時期がありました。政治は3流どころではないのです。経済もこのままいけば下がっていきます。これが日本の経済状況です。
結局、最後は自分次第です。
危機感を煽っても仕方ないです。やるべき事は、自分で防衛する事です。当たるかは分かりませんが、円安はしばらく進むでしょう。そして、日本の景気は悪化していく可能性は多くあります。暗い未来を考えるよりも自分で明るい未来を作っていけるように行動しましょう。
それでは、また明日。
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