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夏になると
全国の吹奏楽部員は暑い夏を過ごしています。全国で吹奏楽コンクールが開催され、日頃の練習の成果を発表しています。本番で上手く演奏できる人もいれば、そうでない人もいます。そして、全国まで続くコンクールは人数制限があり、監督が出ていた時は高校50名でした。今は高校の部は55名になっています(中学校50名、社会人は65名)。
最近は、規定人数に達しなくても
地方の中学校では、規定の人数に達しなくても全国吹奏楽コンクールを目指している学校もいます。そして、見事に出場をしています。顧問の先生の努力はすごいと感じます。普門館がなくなり、名古屋で全国大会を開催される様になって大音量の学校が増えています。母校も野球応援では『美爆音』だとニュースになっていますが、自分たちが現役の時は天理高校が野球応援はすごい演奏をしていした。当時は珍しくマーチングの楽器を使って100名近い人数で応援をしていたと記憶しています。音量は人数が大事になります。多くの人で演奏をすれば音圧が増して、迫力のある演奏が出来ます。人数と音量は関係が深いです。
このような傾向は強豪校では顕著に
全国吹奏楽コンクールの出場する高校の多くは部員数が100名以上います。強豪校に入学して、吹奏楽部で活動しながらコンクールを目指して日々汗をかいています。監督もそのような高校生でしたので否定をするつもりはないですが、先ほどの地方の学校のように少人数でも全国を目指すのは、挑戦的で良いことだと思っています。
吹奏楽とオーケストラは違う
音楽を演奏するカテゴリーは大きく分けると、吹奏楽とオーケストラになっています。似ていますが、実は決定的に違うことがあります。それは、近代の曲になると楽器の指定がオーケストラにはあります。代表的な作曲家は、マーラーやラベル、ワーグナーなど近代の多くの作曲家は楽器を指定します。ですが、バロック時代や古典の時代は、時の実力者が楽団を抱えていたのでその時にいる団員で作曲者は作曲をし、団員も複数の楽器を演奏します。実はオーケストラが今の形になったのはそれほど古くはありません。
吹奏楽は、150年ほど前に日本来たので編成もある程度決まっています。ある時期の強豪校の編成はほぼ同じでした。ですが、歴史を重ねると同じような曲を演奏をしています。そうなると、編成を変えていく工夫をしています。元々ブラスバンドが主体だった吹奏楽が木管楽器と金管楽器、コントラバス、打楽器で編成をしていきました。これを後押しするように課題曲も同じ様な編成の曲になっていきました。この課題曲も変化が起きて、今は自由に編成を変えるようになりました。
吹奏楽の選曲は自由
コンクールの選曲は、吹奏楽のために書かれた『オリジナル』とオーケストラの曲を編曲した『アレンジ』に分かれます。『オリジナル』は、現代曲からポップス、JAZZなどあらゆるジャンルの曲目があります。『アレンジ』は、文字通りオーケストラの曲を編曲をして、同じ様な響きを目指します。
選曲は難しい。
現役の時に、コンクールの季節になると課題曲と自由曲は何をするのかが、部員の中で話題になります。その代によって決まり方が変わります。1年の時の3年生はドビュッシーの「海」でしたが、もっと難しい曲を演奏できたと思いますが、反対に全体の響きを作り出せる選曲だったと思います。1年上の先輩は『ダフニスとクロエ』で、この代は早い段階で曲を決めていく傾向がありました。前半はソロが多く、後半はアンサンブルが大事になります。自分たちは、課題曲は4曲から選びましたが、課題曲が発表されると全ての曲を演奏します。課題曲は、三善晃の『深層の祭』になりました。理由は、3年生になるまでに多くの邦人の曲を演奏しているからです。特に名取吾朗の曲を多く演奏しました。「地底」や「アトモスフィア」など不協和音がこれほど綺麗な響きが鳴ると感じていました。顧問の先生からは、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』が出ました。監督はホルンを吹いていたので、演奏するのかという感じでした。ですが、この曲は演奏をすることはありませんでした。著作権の関係で、許可が降りなかったのです。この時が8月1日か2日です。先生も焦っていたかもしれません。次の候補が上がったのが、「サロメ」から7つのベールの踊り、「ディオニソスの祭」の2択でした。高校生にサロメの意味など理解は難しいと思います。ディオニソスも幻想的な曲です。話し合いをした結果自分たちにはサロメがあっているという結論になりました。この時で予選まで1週間ほどだったと思います。
顧問の先生は、どの曲でもできると思って候補を上げていると思いますが、本人たちはどうだったのか。今、考えると出来る、出来ないではなかったと思います。合奏を通じて、和音感や吹奏感が共有されていることが長い間に培ったものです。演奏技術は高くなくてもアンサンブル力が大事になります。
演奏には、人数は関係はないと思っています。多い方が演奏をしやすいことのありますが、少人数で出来る事も多くあります。指揮者(顧問の先生)と演奏者(部員)の方の考えが反映されます。一つ注意点があるとすれば、生徒は先生の指示に応えようとします。
それでは、また明日。
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