中国版AIのニュースを見て

雑記

こんにちは。監督です。人生のライフイベントに関わるお金、世の中のニュースについての考察を発信しています。国家資格のFP2級を保有してますので、お金などお悩み相談はDMにて受け付けます。毎日朝7時に更新しています(プロモーションを含みます)。

ディープシーク

ディープシークが低予算でAIを開発した事がニュースとなり、半導体メーカーなどの株価が暴落する事態が起きました。実際の機能についてはこれから検証されますが、多くのテック企業が莫大な予算を掛けて開発しているAIに、このニュースは大きな衝撃を与えています。この事に興味があるのではなく、なぜこの様な事が起きたのか興味が湧きました。日本経済新聞の記事にその事が紹介されています。

『2つのない』と『2つのある』

資金と半導体がなく、人材と制約がある自由があります。中国はアメリカと経済的な衝突で半導体の輸入に規制がかけられています。経済も低迷している為、資金的にも制限があります。この状況を打破する物が、人材です。豊富な人材はそれだけで大きな武器になります。そして、制約のある自由です。政治的な事を言わなければその他は放任されます。この自由が、多くの発想を生む事になります。

AI、チャイナショック――制約が生んだ中国AI 資金・半導体「無し」 人材は豊富、「放任」も強み

2025/01/29  日本経済新聞 朝刊  3ページ  973文字  PDF  書誌情報

 【北京=桃井裕理】ディープシークの正式社名は「杭州深度求索人工智能基礎技術研究」。「80後(1980年代生まれ)」の起業家、梁文鋒氏が2023年に杭州市で設立した。
 同社による革新モデル「R1」開発の背景には、中国AI業界の現場における「2つの無い」と「2つの有る」が存在する。
 「中国のAI企業が米国に遅れている最大の理由は何か」。昨年、中国生成AI企業の幹部にこう聞いたところ、こんな答えが返ってきた。「資金力が無いことだ」(中略)

もう一つの「無い」は米国の対中輸出規制を受ける半導体だ。「R1」は半導体のメモリ使用量を大幅に減らす効率的な構造設計を実現した。2つの制約が革新を生み出したといえる。
 「2つの有る」は豊富な人材と「自由」だ。清華大学や北京大学など著名大学は相次ぎAI部門を拡大し、米シンクタンクによると世界のトップAI研究者の半数近くが中国で教育を受けた。
 ディープシークの約140人の開発チームはその象徴だ。梁氏もAI研究で知られる浙江大学出身。社員は20代中心と若く、全員が海外経験のない本土人材という。「天才少女」や数学オリンピックの勝者など有名人も多い。(以下略)

2025年1月29日日本経済新聞朝刊より 引用

これは、かつてのアメリカや日本の姿

アメリカの巨大テック企業も、日本の80年代も同じ様な事をしていました。資金的な制約の中で、多くの人材が自由な発想で世界経済を牽引していました。それが、アメリカも日本も賃金上昇で格差が開き、自由な発想をしなくても生活が出来る様になっています。危機感が希薄になり、成長が止まっていきます。同じ事をする必要はありません。もっと頭を使って仕事をするべきなのです。

実際の成果は

ディープシークのAIの正答率は一部の報道では12%と出ていました。この数字が正しいかはわかりませんが、難しい事であるのは確かです。否定するのではなく、新しい発想で、新しい技術が生まれる事はあります。アメリカも日本もヨーロッパも本当に大事な事が何か見つめる良い機会になったと思います。

切磋琢磨して明るい未来を手に入れましょう。

それでは、また明日。

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