インボイスは増税か

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ニュースで見かける様になった『インボイス』とは

消費税を納税する時に使う制度で、2023年10月1日から始まるインボイス制度とは、適格請求書の事を指します。この制度がわかりにくい理由の一つは、消費税の仕組みがわからないからです。消費税の税の仕組みです。1万円の商品を買う時の消費税は外税なら1000円です。内税なら909円になります。実は税金が違います。ここにも消費税のわかりにくい原因になります。そして、税率も違います。飲食店で店内で食べると8%でお持ち帰りは10%になります。そして、実は他にも問題があります。先ほどの1万円の商品の消費税はわかりやすく外税にします。そうすると消費者は1000円になります。この商品の仕入れした金額が8800円とします。8800円は商品代が8000円で800円は消費税になります。ここで販売した時の消費税は1000円で仕入れた時の消費税は800円です。

この差額

200円が預かり消費税になります。1万円で販売したお店は200円を消費税として納税します。同じ事が実は起きます。先ほどの8000円で仕入れをしたお店は原材料として5000円を払います。この分の消費税は500円です。そうなると300円を消費税として納税します。原材料として購入した取引先も材料を作るためにコストをかけて生産します。そのコストが2000円なら消費税は200円になり差額の300円を納税します。この様にそれぞれのところで受け取った消費税からの差し引きをして納税する様になります。理屈的には全てのところで納税がされます。

納税をする義務がある会社(もしくは個人)

過去2年間の売り上げが1000万円以上ある会社は消費税を納税する義務が生じます。ここにも問題があります。売り上げによって納税するかしないか決まります。そして、個人も納税の義務がありますが、個人については実情がわからないです。問題は消費税が導入された時の制度がそのまま残され税率が上がり10%になった時に税率が8%と分かれたため制度が複雑化しています。

インボイス制度の導入

先ほどのインボイス制度です。適格請求書を発行する事で売り手と買い手が消費税の税金をそれぞれ確認が出来ることが制度の概要です。問題は、納税義務がない企業や個人事業主(フリーランス)に対してインボイスが発行されないため消費税を払わない企業が出てきます。先ほどの例では、一万円で販売したお店が仕入れ先が非課税業者になるため仕入れの8000円に対する消費税の800円を払わなくなります。救済処置があります。

制度が複雑になっているため

消費税には、多くの問題があります。その一つは1000万円以下の事業主は非課税となります。消費税を受け取っても納税の義務がありません。ですが、インボイス制度が始まると実質納税をする必要があります。それは取引先が消費税を払わないからです。実際は、増税となります。

二重課税も存在します。代表的なものがガソリンです。ガソリンは1リットルあたり50円の税金がかかっています(実際は25円ずつです)。レギュラーガソリンが180円なら130円がレギュラーガソリン代で50円が税金です。消費税は180円に対して18円の消費税がかかります。本来は13円です。この様に税金を徴収しています。

国民の義務

納税は国民の義務です。払う事は当たり前ですが、その反面経済に対しても大きな影響があります。先程のガソリンの例もありましたが、50円の税金を廃止すればガソリン価格は下がります。難しい事ではありません。消費税もそうです。社会保険料の為に使うと言われていますが、社会保険料は毎年上がっています。その仕組みが残るなら消費税は廃止する必要があります。

消費税は需要がなくなる

1%消費税が上がると3兆円の需要がなくなります。2022年は23兆円が消費税の税収で過去最高だった様です。10%の消費税は30兆円の需要が消失しています。過去最高の税額で7兆円足りないです。

もう一つ大きな問題

輸出すると消費税は還付されます。例えば先程の1万円の消費税は1000円になります。この商品を購入した会社が輸出すると1000円が還付されます(戻ってくる事を還付と言います)。日本の大企業の多くは輸出をしています。1000億円の商品を購入すると100億円分の消費税を払いますが手続きをすると還付されます。

この様に消費税には多くの問題があります。ですが、新しい制度が始まるので理解をしながら自分たちにとって何が良いのか考える機会になります。

最後まで読んで頂きありがとうございます。内容が参考になりましたらご家族やご友人に紹介して下さい。宜しくお願い致します。それでは、また明日。

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