アマチュア音楽家団体のお金事情

an orchestra performing 音楽のお金
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こんにちは。監督です。中高年向けに資産形成や老後の資金に関する情報を発信しています。毎日朝7時に更新しています。

アマチュア音楽家の方向けの投稿です。この記事を読んでいただくと以下のことに対する対策が出来ます。自分達が所属している楽団は裕福ですか。大規模な曲目が自由にできる環境にありますか。古楽器を使った演奏会が出来ますか。著名なソリストを呼ぶことが出来ますか。などなど。

音楽はお金がかかる曲もあります

これらを現実的にするにはある程度お金の知識を活用が大事になります。例えば、マーラー作曲の交響曲第8番『千人の交響曲』はオーケストラだけで200人ほど必要で合唱やソリストを合わせると300人近い人が必要になります。そして、これだけの人が舞台に上がります。練習会場も必要です。もう少し身近な曲目でベートーベンの交響曲第9番『合唱付き』があります。合唱は市民の方が参加すると200人規模になることがあります。プロの合唱団なら100人ほどでしょうか。ソリストは4人です。この演目をしようとすればそれなりのスタッフが必要になります。地方の楽団は都会の楽団よりも練習会場や時間は融通が利きやすいと思います。ですが、都内や近郊のオーケストラは数はありますが安定した練習会場を見つけることも大変です。使っていない学校の体育館や公民館の講堂などが練習会場になります。決して音響的に良い場所とは限りません。

①団員や参加者が参加しやすい演目を考える。

アマチュアオーケストラでも地域に密着した団体やフェスティバルオーケストラなど目的によって集まるものもあります。また、決まったコンセプトを持ったオーケストラもあります。ハイアマチュアを目指す団体もあるでしょうし、演奏を楽しむことが目的の団体もあります。最初のコンセプトを変えないでできるだけ賛同得ながら団員が増えていくように運営することが重要になります。結局、団員の人数で運営方法は変わっていきます。オーケストラなら最低でも40人は必要です。この人数はすべての楽器でなくても良いです。40人いれば演奏会は開催する事が出来ます。小さなホールで少人数のアンサンブルでも室内楽でもオーケストラでも可能です。そして、この人たちが団体のコアになりカラーを決めていきます。多くの団体は中学校や高校のOBが中心となり、そこから発展していきます。団員が演奏して楽しい雰囲気がある団体や音楽に対して熱心な団体などいろいろありますが団員の方が参加をして楽しいことが第一です。この楽しいが実は難しいのですが、音楽レベルや経験、教育環境、考え方が違う人が集まります。目的は一つで音楽を楽しみたいということです。多くのアマチュアオーケストラは今問題に当たります。ですが、プロでないなら、アマチュアらしく演奏すれば良いと思います。プロの演奏家は報酬を得るために多くの教育を受けています。そして、競争を勝ち抜いて演奏家になっています。ですが、アマチュア演奏家は自分のお金を使って演奏会を催します。ですから、多くの人が共感を受けられる活動が大事になります。

②発展するには

コアのメンバーが集まると枝葉が必要になります。大規模なオーケストラを運営したいなら80人以上の人が必要になります。これでスタートラインに立ちます。全ての楽器を揃えれば練習回数は少なくなります。より内容が濃い練習ができます。演奏レベルが高い楽団は練習回数が少ないのです。その空いた時間は別の活動をします。そして、演奏会が近づくと集合して、演奏会に向けて活動を開始ます。在京のアマチュアオーケストラで3〜4ヶ月に一回のペースで演奏会をしている団体がいます。これは多くの団員が演奏会に参加できるためだと思います。曲目によっては参加できない楽器があるからです。演奏会の回数が大ければ参加する人の金銭的な負担も増えます。一回の演奏会で3〜4万円かかります。これでは、多くの人が参加するにはハードルが高いと思います。出来れば、2万円ぐらいで演奏会ができると理想です。そのためには、団として資産が必要になります。もしくは演奏会ごとに演奏会費を変えていく様になります。

③資金面での障害に当たる。

ここで、演奏会を開催するまでに必要な費用です。練習会場代、指揮者の謝礼、必要ならトレーナー代、打楽器のレンタル費、本番の会場費、広報(プログラムやチケット、チラシなど)、楽譜代等です。ここで大きな金額が本番で使用する会場費です。これは予約が確定してから数日、もしくは月末までに支払いが発生します。会場の規模によって違いますが、都内なら30万円前後から50万円ほどかかります。この金額を前払いします。概算で100万円以上の費用がかかります。この資金をどのように捻出するのか。ある団体はスポンサー企業を募っていました。クラウドファンディングで集金していました。監督が考えるのは団員が負担をしていく方法です。最初に費用を提示して、集めます。予算的に余裕が出てくれば別の方法が考えられます。それは法人化です。NPO法人で活動すれば、利益を出す必要はありません。そして、報酬も基本的に必要ありません。ですが、団としてお金を持つことが出来ます。この団体に所属すると演奏旅行にいくことも可能になるでしょう。費用の一部を団が負担することも可能になります。法人化はもう少し勉強が必要ですが、可能性は広がります。

④世代交代をしていく。

運営の中心は30代から40代に任せましょう。そして、コアのメンバーや古株の人はただ、応援をします。余分な口は挟みません。理由はここは会社ではないからです。演奏する側と聞いてくださるお客様が喜べば成功になるイベントなのです。ですから、若い人に任せて新しいアイデアを出して、団を発展していきます。

日本は高校も大学も吹奏楽部やオーケストラが盛んな国です。ですが、学校を離れると多くの人が辞めてしまいます。理由の一つがお金です。そして、時間です。多くの時間を合奏に使わないで短時間で曲を仕上げていくようになればお金も必要なくなります。最後まで読んでいただきありがとうございます。内容が参考になりましたら『いいね』コメントをお願い致します。それでは、また明日。

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